...女ばかりの世帯だと思って出入りの御用聞きまで人をばかにするんですのよ」葉子はそう言い言い眉(まゆ)をひそめた...
有島武郎 「或る女」
...出入商人の御用聞きを引きつれて来るもの...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...見知り越しの御用聞き位のものですわね」女中の一人が別の女中の方を見て同意を求める様にいった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...魚屋と八百屋は御用聞きが来て...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...それから猶二三の御用聞きが現れたが...
中原中也 「引越し」
...ただの御用聞きでは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...御用聞きや岡っ引きまで使って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...江戸時代の御用聞きの清廉さに...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...捕物の名人で『錢形』と異名を取つた御用聞きの平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用聞きのガラッ八に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺の家は親代々の御用聞き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高山の御用聞きに助勢を乞い...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...耳が遠いんだから」御用聞きがそばで世話をやいた...
久生十蘭 「虹の橋」
...ときおり御用聞きがその家のところまで自転車を重そうに押(お)し上げてくるらしい音が私のところまで聞えて来た...
堀辰雄 「美しい村」
...御用聞きがない時代だのに洗濯屋だけは争って二軒も三軒も入ってきて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この時勝手口より顔を出す牛肉屋の御用聞き「今日(こんにち)は何を持って参りましょう」妻君「やっぱり平日(いつも)のように上等のロースを一斤(きん)持って来ておくれ」男「ヘイヘイ」と帰り去る...
村井弦斎 「食道楽」
...駿河の町奉行から界隈の御用聞き仲間へ...
山中貞雄 「森の石松」
...八百屋の御用聞きでまた掻っ払いの名人...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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