...あるいはまた東海の波を踏んで唐土(もろこし)に御渡りになったとやら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...国民に大切なる鍵を御渡しになったというて宜しいのである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...実にしばしば工事の現場に御渡りなされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...あれほど鎌倉中を騒がせた将軍家の御渡宋も...
太宰治 「右大臣実朝」
...高知市外朝倉の陸軍病院を訪うて川北病院長に前記二つの慰問品を御渡して大に喜ばれたのは嬉しかつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一八二三年三月二十五日テナルディエ殿この人へコゼットを御渡し下されたく候種々の入費は皆支払うべく候謹(つつし)みてご挨拶(あいさつ)申し上げ候ファンティーヌ「君はこの署名を覚えていましょうね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御渡りでござりまする」襖の外で...
直木三十五 「南国太平記」
...御兄(おあにい)さんに御渡になったんだそうですよ」「そうかね...
夏目漱石 「道草」
...しかる上は健三離縁本籍と引替に当金――円御渡し被下(くだされ)...
夏目漱石 「道草」
...確かにこれなる妹早瀬に御渡し下さるだろうな」「よかろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自然科学史の原稿井汲氏に御渡し下されたく...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...然りといへども此島元祿年間朝鮮國え御渡し有レ之...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...全く憲廟の御仁徳を以て朝鮮國に御渡しに相成し事故...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...今夜四時御旗向地へ御渡海之事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...於小田県公債証書買上代御渡相成に付...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼方(かなた)へ御渡りなされたというのもなつかしいが...
柳田国男 「海上の道」
...御渡英中の皇太子さまも...
吉川英治 「折々の記」
...朝鮮御渡海のとき――」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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