...御母堂は、はらはらしながらも、また心の片隅では、そんなに平然と外出する三井君の元気に頼って、まだまだ大丈夫と思っていらっしゃったようでもある...
太宰治 「散華」
...おばあちゃんは御母堂(故人)...
戸坂潤 「獄中通信」
...その御母堂なるものが偉大なる鼻の所有主(ぬし)でね……」迷亭が半(なか)ば言い懸けると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かの金田の御母堂の持たせらるる鼻のごときは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「ええ」御母堂が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「四季」で萩原朔太郎追悼號を出すことになり、同人中その編纂事務にあたつた丸山薫、津村信夫、堀辰雄及び日塔聰の四人が萩原さんのお宅に往つて、御母堂、弟彌六さん、妹幸さん(津久井氏夫人)などに交る交る萩原さんについてのいろいろなお話をうかがつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...婚家の母堂の基督教信者たることまた自づと先生御母堂のありし日のお姿が紙上再現されて来たものと見てよからう...
正岡容 「巣鴨菊」
...どうか御母堂の御意見を聞かせて下さい」「わたくしにはわかりません」と慶月院は静かに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「いま御母堂にお話し申したのですが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...御母堂のお侍女(こしもと)に上げてくれないか」ということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...御母堂さまと奥方さまの...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御母堂にも、寧子(ねね)どのにも、宵よりいたくお待ちかねでおられます...
吉川英治 「新書太閤記」
...御母堂の前に出られ...
吉川英治 「茶漬三略」
...頼先生の御母堂ではありませんか』と...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...御母堂の乗っておられた便船へ...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...頼先生の手許にいつぞや御母堂から贈られた杖があるそうである...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...まことに涙ぐましい御母堂のお心づかい...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...私の母と御母堂との関係やら近藤家のことを略記いたしますと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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