...御母堂は、はらはらしながらも、また心の片隅では、そんなに平然と外出する三井君の元気に頼って、まだまだ大丈夫と思っていらっしゃったようでもある...
太宰治 「散華」
...枕頭のお針仕事をしていらっしゃる御母堂を相手に...
太宰治 「散華」
...かの御母堂などはどこへ出しても恥ずかしからぬ鼻――鞍馬山(くらまやま)で展覧会があっても恐らく一等賞だろうと思われるくらいな鼻を所有していらせられますが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...急に発達して御母堂のそれのごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...先生に御母堂や御新造がとりなして帰してくれようとしても...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...御母堂(ごぼどう)が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...死にたくなったりしては駄目よ」御母堂が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「ええ」御母堂が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...こういう御境界は前々から知れ切っていたから、一人旅の遍路の笠にも同行二人と書きつけるごとく、いやまた唐(から)の車は一輪で用を弁ずるがごとく、右は失っても左さえあれば、一個をもって二個の役を果すべき証跡(しょうせき)を二人からさまざまに申上げ、御親類一同も御納得になったことであったが、今日という今日になって、御母堂の筋から、外科の施術をとりやめて散(ち)らす方を考えよと、取次をもって仰せだされた...
久生十蘭 「玉取物語」
...「御母堂さまのお目にとまるのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて御母堂さまには...
吉川英治 「新書太閤記」
...御母堂様のお気づかいもあること...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御母堂にも、寧子(ねね)どのにも、宵よりいたくお待ちかねでおられます...
吉川英治 「新書太閤記」
...「久しぶりよの」御母堂も...
吉川英治 「茶漬三略」
...御母堂の乗っておられた便船へ...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...頼先生の手許にいつぞや御母堂から贈られた杖があるそうである...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...まことに涙ぐましい御母堂のお心づかい...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...御母堂には斎藤恒太郎氏(攻玉舎の英語教官)のお宅に姉上と御一しょに居られました...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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