...御母さんと淋しい他人の家の二階へ行つた娘を御父さんと別れてからあの御母さんの元氣なささうにくらしてゐた事を俺は忘れないだらうあの淋しい人達……幸福でつゝがなくあれ...
千家元麿 「自分は見た」
...藤尾」と御母さんはしきりに呼ぶ...
夏目漱石 「虞美人草」
...御前(おまい)さっきのものはどこにあるのかい」と御母さんは...
夏目漱石 「虞美人草」
...兄は「御母さんにも直(なお)にもつまらない事ですよ」と断って...
夏目漱石 「行人」
...その代り御母さんから兄さんに談判して行かないで好いようにして下さい...
夏目漱石 「行人」
...御父さんや御母さんから取次ぐと...
夏目漱石 「行人」
...兄さんの眼には御父さんも御母さんも偽(いつわり)の器(うつわ)なのです...
夏目漱石 「行人」
...私(わたし)に御用じゃないの」と御母さんは少々不審な顔つきである...
夏目漱石 「琴のそら音」
...御母さんと露子は同時に「おやまあ!」と申し合せたような驚き方をする...
夏目漱石 「琴のそら音」
...御母さんが承諾する――否(いな)先方から依頼する以上は無論興味のある仕事に相違ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...だから御母さんに読んでくれと云われたときは大に乗気になってそれは是非見せてちょうだいとまで云おうと思ったが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...御母さんの事も考えていなかった...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...こっちから御母さんに向って聞いて見なければならん問題であった...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...実は君の御母さんが...
夏目漱石 「それから」
...御母さんは近頃無精(ぶしょう)になったようですね...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御母さんわたしも明日(あした)御葬式に行きたいわと御仙にせびった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...おれが死ぬと御母さんの厄介(やっかい)にならなくっちゃならないぞ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御父ッさん? 御母さん?」健三は彼女の意を迎えるために...
夏目漱石 「道草」
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