...「御明察でございます」と言って、相手の指示や要望を受け取ったことを示す...
...彼は御明察な人物で、細かいところまで気が利く...
...御明察にお願いいたします...
...御明察、了解しました...
...御明察するまでに時間がかかります...
...わしはあんたの御明察に驚き入りました...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...実に御明察ですわい」船長は...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...それを御明察なさらぬわけはなく...
太宰治 「右大臣実朝」
...御明察と申すよりは...
太宰治 「右大臣実朝」
...渡宋もさしたる難事でないと御明察なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...死んだのは遅くとも十一時で、電話を受けたのは市内版の最初の締切間際だったから、どうしても十一時半だ――」「――――」「もう一つ、小栗が死ぬ前に人に頼んで置いて、死んでから電話をかけさせることがあり得るとしても、君を名指して呼んだのは何(ど)う言うわけだ、――僕が取次ぐと、子供の声で、早坂勇さんに電話口へ出て下さい――と判然(はっきり)言ったよ」「――――」「君は一二度逢っただけで、小栗をよく知って居ないと言ったが、僕は学生時代からの友達だ、小栗は自分の死を関東新報の特種にさせる積りで、誰かに頼んで電話を掛けさせたにしても、呼出すのは早坂勇なる君ではなくて、この千種十次郎でなければならぬ筈だネ、勇そうじゃ無いか」「うまい、兄貴、御明察だ、関東新報の社会部を背負って立つほどの事はある」「煽(おだ)てちゃいけない」「其処(そこ)まで判って居るなら、なぜ恐れ乍らとやらかさないんだ、警視庁の花房(はなぶさ)一郎は、君の友人じゃないか」「話したよ花房へ」「ヘエ――、したら、何んと言った」「一応理窟はあるが、所轄署の意見を覆えすほどの証拠が無い、警視庁から手を入れる為には、もう少し動きの取れぬ証拠でも無ければと――言うんだ」「つまらない遠慮だね」「で、僕は警察の手を借りずに、もう少し突っ込んで探して見度いと思うんだ、一つは友人の怨(うらみ)を晴らす為に、一つは、素晴らしい特種を一つ取る為に――」「素敵だね」「勇、一と肌脱いでくれるか」「やろう、是非一と役買わしてくれ」「よし、それで話が決った...
野村胡堂 「流行作家の死」
...いくら突っぱってもこう尻ぬけじゃなんにもならない」石口十兵衛は、膝に拳をおいて、凝りかたまったようになっていたが、突然、畳の上に両手をすべらすと頭をさげ、「御眼力、……御明察...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こうした男の志の深さ浅さも御明察くだすったらうれしいことだろうと私は思います...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがに御明察...
吉川英治 「上杉謙信」
...初めて驚いたと申すのじゃな」「御明察の通りにございます...
吉川英治 「江戸三国志」
...越前を功名争いの敵としておる北町奉行の輩(やから)と思わるるが」「御明察のように思われます...
吉川英治 「大岡越前」
...わかっておる」「さすがは御明察……」と...
吉川英治 「私本太平記」
...御明察がついたでござろう」「読めておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...動かぬのではないかな」「……御明察」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...『――さすがは、兵部様、いながらにして、御明察だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...孤独でござるの」「御明察のとおりでございます」「お年にしては寥落(りょうらく)なお姿...
吉川英治 「八寒道中」
...五「むむ、御明察」と、安房守が感嘆して、頷(うなず)いて見せると、沢庵も、「その通り、但馬守どのに相違おざらぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...助九郎」「御明察の通りでしたな」「その筈だ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??