...並に隣国の御息女(ごそくじょ)...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...とのさまのおん姉末森殿ならびに御息女をおつれ申してたちのくようにとの御諚(ごじょう)がござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...藤堂和泉守さまの御息女の加代姫さまというのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御息女のお小やすみの部屋に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今更、何をためらうのか! どこまでもどこまでも、鬼になり、悪魔とならねばならぬ――そう、胸の中に、おのれを叱って、「御息女さま、それならば、これからのわたくしは、いつもいつも、あなたさまが、見守ってくだされているつもりで暮しまする...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...例の松枝町の御息女...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...このお屋敷の御息女であるかぎりは――公方(くぼう)さまの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御息女さまではございませんか?」「えッ! それをどうして?」平馬は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なにしろ、御息女は、御寵愛が激しかったので、中老方の嫉妬(しっと)も多いゆえ、これが曝(あら)われたら、大事にもなろうというもの――」一六美女は、とかく、相手の異性から、秘密を打ち明けさせるような、一種の魅力を持っているものだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その上、御息女さまの、御他行(ごたぎょう)さきより、お招きをうけたこともござりましたが、来月興行(こうぎょう)の稽古(けいこ)等にていそがわしく、おことわりいたしました...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おりんもお供をいたしましょう」身分のある武家の御息女らしく思われますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...……大岡様の御息女さまでいらっしゃいましたな...
吉川英治 「大岡越前」
...身寄りの御息女でもあるのですか」「よく...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡くなった兄も親しゅうしていた家の御息女ではありますが」「そうですか...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきにお預り申しておる御息女は...
吉川英治 「新書太閤記」
...「もし」「たれじゃ、そなたは」「あ――、私は、お綱と申すものでございますが、あなた様は、甲賀家の御息女、お千絵様ではありませぬか」「や? ……どうしてそれを知っていやる」「お千絵様! ああ、やっぱりそうでございましたか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わしに告げたいこととは」「江戸表におらるるそこもとの御息女お千絵殿という方から便りをもって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...京極の御息女所(みやすどころ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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