...中納言維仲卿(ちうなごんこれなかきやう)の御息女(ごそくぢよ)を恋(こ)ひさせ給(たま)ひて...
泉鏡太郎 「怪力」
...あなた様は?」「拙者は神尾主膳でござる」「神尾主膳様?」「伊太夫殿の御息女に違いないか」「はい」お銀様は神尾主膳の名を聞いて一時に恥かしくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...林太郎様御許嫁(おいいなずけ)石崎平馬様御息女お礼様は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二千石の大身三宅彈正樣の御息女お幾樣と縁談が纒(まと)まり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藤堂和泉守の御息女加代姫さま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...藤堂和泉守さまの御息女の加代姫さまというのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あなたさまの御恩でござりまする――わたくし風情(ふぜい)が御息女さまのお側に出していただけるのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「御息女さまに、こうしてたった一夜でもお目にかかって、このまま一生、お召しもうけなかったら、わたくしは一たいどうしたらよろしいのでござりましょう」「何といやる――このまま、もうあわずなる――そのようなことがありましたら、このわたしこそ、とても生きてはおられませぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「御贔屓(ごひいき)にあずかりました身、それはもう御病気とうけたまわれば、すぐにお見舞に伺うはずでござりますが――わたくしが御病気のもととは? 一たいどういうわけでござりましょうか!」長崎屋は、笑いつづけて、「何も不思議がることはない、御息女は、恋の病いにかかられたのじゃ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「お屋敷の名は申さぬが、その御息女、やんごとなき方にお仕え申しておるうち、雪之丞の甘言にたぶらかされ、只今のところはお行方(ゆくえ)知れず、おん里方としては、御主人方にはすまぬ儀となり、八方、御当惑――拙者どもも、お案じ申し上げておるのだが、未だに、いずくに身を隠されたか、皆目、あてがない――」平馬は、雪之丞呪(のろ)わしさのあまり、三斎屋敷の秘事を――浪路(なみじ)失踪(しっそう)について、その一端を洩(も)らしたものの、さすが、屋敷名を出すことはしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御息女に逢うている容子(ようす)もない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幾人の御息女がおありですか」「むすめ共(ども)のことをお訊ねか」唐突なのに愕(おどろ)いたのであろう...
吉川英治 「上杉謙信」
...御息女のお風邪は心配ありませんと...
吉川英治 「大岡越前」
...恩師の御息女におわびすることも能(かの)うた...
吉川英治 「篝火の女」
...御息女が自分へ嫁(とつ)ぐ意志もなし...
吉川英治 「新書太閤記」
...弓之衆の浅野様の御息女...
吉川英治 「新書太閤記」
...身寄りの御息女でもあるのですか」「よく...
吉川英治 「新書太閤記」
...京極の御息女所(みやすどころ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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