...中納言維仲卿(ちうなごんこれなかきやう)の御息女(ごそくぢよ)を恋(こ)ひさせ給(たま)ひて...
泉鏡太郎 「怪力」
...とのさまのおん姉末森殿ならびに御息女をおつれ申してたちのくようにとの御諚(ごじょう)がござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...そなたは有野村の藤原家の御息女ではござらぬか」と聞かれてお銀様は狼狽しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊奈長次郎殿御息女...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...林太郎様御許嫁(おいいなずけ)石崎平馬様御息女お礼様は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御息女のお小やすみの部屋に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...控えの三畳に、つつましく坐った、小間使に、笑がおを見せて、「御息女さまに、三郎兵衛、まいった由、申し上げて下され」と、礼儀だけに言って、かまわず、雪之丞の手を引くようにして、小間使のあとからはいって行った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雪之丞どの、御息女さまは、ようくおたのみいたしましたぞ」そう、いい捨てると、そのまま姿を消してしまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...では、御息女が、帰り保養ときまった上は、すぐに見舞に行って上げるようなすってな――」「かしこまりました」「と、きまれば、芸者を呼んで、一つさわやかに騒ごうか」と、長崎屋が、手を鳴らす...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...例の松枝町の御息女...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...このお屋敷の御息女であるかぎりは――公方(くぼう)さまの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御息女さまをはじめ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あのお女中も」「お嬢様は狛家(こまけ)の御息女...
吉川英治 「江戸三国志」
...ただの町人の御息女じゃありませんね...
吉川英治 「江戸三国志」
...何人の子の親御様でいらせられますか」「…………」「嫁(とつ)がれている御息女や...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡くなった兄も親しゅうしていた家の御息女ではありますが」「そうですか...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきにお預り申しておる御息女は...
吉川英治 「新書太閤記」
...あなたは松平家の御息女のおつもりで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索