...中納言維仲卿(ちうなごんこれなかきやう)の御息女(ごそくぢよ)を恋(こ)ひさせ給(たま)ひて...
泉鏡太郎 「怪力」
...低声(こごえ)になって「斉彬公の御子息御息女四人までを呪殺したる...
直木三十五 「南国太平記」
...林太郎様御許嫁(おいいなずけ)石崎平馬様御息女お礼様は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その三宅夜御息女お幾樣と仰しやる方は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藤堂和泉守の御息女加代姫さま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...藤堂和泉守さまの御息女の加代姫さまというのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御息女さまをしずかなお部屋に御案内いたしてくれ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...控えの三畳に、つつましく坐った、小間使に、笑がおを見せて、「御息女さまに、三郎兵衛、まいった由、申し上げて下され」と、礼儀だけに言って、かまわず、雪之丞の手を引くようにして、小間使のあとからはいって行った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御息女さま」雪之丞の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何かの参考にもなろうかと、見つけて置いたなぞいうて、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)そのほかの、稀(めず)らしい古謡(こよう)の写し本をあまた取らせ、一ぱしその道の通のこととて、さまざま物語りに更(ふ)かしていると、そこへ、例の老女が現れて、「御息女さまが、太夫、わざわざの見舞とお聴きになり、直々(じきじき)逢うて礼をいいたい――との仰せでござりますゆえ、のちほど、御病間まで、おはこびを――」と、いうのであったが、雪之丞は、その場にひれ伏して、「卑(いや)しき身分が、御隠居さまにお目にかかり、お情け深いお言葉をうけたまわるさえ冥加(みょうが)でござりますに、お奥向へなぞなかなか持ちまして――」三斎もかかる夜半、俳優(わざおぎ)を、いかに病中なればとて、愛娘の部屋に通すなぞとは、世の聴え、家の名聞――と、思いはしたが、この者が訪ねて来ると聴いてから、めっきり元気がつき、湯さえ引いたと耳にもしたし、浪路を大奥に送って、公方の寝間の伽(とぎ)をさせたことそれ自体、いわば、親兄の犠牲としたのにすぎないのを考え合せると、此処(ここ)でその望みを阻止することもあまりに思いやりがなさすぎる気がした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「そのうえ御城代の御息女と縁組ができたのですから...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...御息女へ祈祷の加持(かじ)をしてさし上げたい...
吉川英治 「私本太平記」
...弓之衆の浅野様の御息女...
吉川英治 「新書太閤記」
...変っている御息女ではあるなあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...身寄りの御息女でもあるのですか」「よく...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきにお預り申しておる御息女は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに押し込められているという話なんだが」「アアその御息女と私を間違えて呼んだのだね...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「もし」「たれじゃ、そなたは」「あ――、私は、お綱と申すものでございますが、あなた様は、甲賀家の御息女、お千絵様ではありませぬか」「や? ……どうしてそれを知っていやる」「お千絵様! ああ、やっぱりそうでございましたか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??