...私は遠藤といふ書生だが――どうだね? その御嬢さんはどこにいらつしやる...
芥川龍之介 「アグニの神」
...「お前さんは何を言ふんだえ? 私はそんな御嬢さんなんぞは...
芥川龍之介 「アグニの神」
...御嬢さんはまだ子供だから...
芥川龍之介 「アグニの神」
...模様を着た奥さんや御嬢さんが大分方々に並んでゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...急報でコンコードに居る御嬢さんが来られた時に少し解った様であったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...モデルンギャールの御嬢さんのいないのには――くさるであるです...
辻潤 「だだをこねる」
...あるいは此家(ここ)の御嬢さんかも知れない...
夏目漱石 「草枕」
...「その御嬢さんの事なんだが……」「いよいよ結婚するか」「君は気が早くっていけない...
夏目漱石 「虞美人草」
...あんな所へ行くのは御嬢さんの損です」苦々しい顔はとうとう持ち切れなくなった...
夏目漱石 「虞美人草」
...車で御嬢さんを呼びにやるからこっちへ寄こしてくれって...
夏目漱石 「虞美人草」
...わざわざ二人の御嬢さんの所へ持って行った...
夏目漱石 「行人」
...御嬢さん、坊っちゃん、学者、世間見ず、御大名、にはこんなのが多くて、話が分り悪(にく)くって、困るもんだ...
夏目漱石 「坑夫」
...したがって隣りの御嬢さんが泣く事をかく時は...
夏目漱石 「写生文」
...天下に浩さんの事を思っているものはこの御母さんとこの御嬢さんばかりであろう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それから物集(もずめ)の御嬢さんを...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...それが其家(そこ)の主人の昔(むか)し書生をしていた家の御嬢さんなので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...まるで足元から鳥が立つように急(せ)き立てる事もございますが……」「御嬢さんがおありなのですか」「ええ二人おります...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あなたが先生にそうおっしゃい」「そればってんが……」と言い掛けた三平君は座敷中を見廻わして「今日は御嬢さんも見えんな」と半分妻君に聞いているや否や次の間(ま)からとん子とすん子が馳け出して来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
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