...あの御婦人はとても上品です...
...御婦人、ちょっと待ってください...
...私は御婦人のようになりたい...
...御婦人が荷物を持つ必要はありません...
...御婦人のお宅でお茶をいただくことになりました...
...殿方と御婦人との違いがあるだけで...
海野十三 「三人の双生児」
...どれもこれも三の字にひどく関係の深い御婦人達のように思われてね...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...御婦人(ごふじん)を騙(だま)さッしゃるは卑怯(ひけふ)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その御婦人はジャーヴィス・ロリーさんはいないかと言って尋ねられるかもしれないし...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大変気丈夫な勇気のある御婦人ではありましたけれども...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...もしそのお気の毒な御婦人が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...現に都下の婦人団体の御婦人方は...
戸坂潤 「社会時評」
...御婦人がたは反対だと見えますね...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...御婦人とお二人づれ……...
永井荷風 「男ごゝろ」
...「そなたは御婦人でござるな」「はい」もう争うても無益と観念したらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとうに御親切なお方ね、あなたというお方は……」兵馬は何とも答えないで、テレきっていると、ニタリニタリ笑っていた仏頂寺弥助が、傍から口を出して、「宇津木、何とかいえよ、この御婦人が、お前を恨んでいらっしゃる」「恨まれるほどのこともないのだ、偶然道づれになって、向うは足が遅いし、拙者の方は少し早いものだから、それで、途中、別れ別れになってしまったまでのことだ」というと、女が少し乗り出して来て、「そりゃ、それに違いありません、あなたがお足がおたっしゃで、わたしは生れて初めて草鞋(わらじ)というものを着けたような弱い女なんですもの……それを打捨っておいでなすったのですから、あたりまえのことですわ、足のたっしゃなお方が先に立って、足の弱いのが残されるのは、ほんとうに、あたりまえ過ぎるほどあたりまえのことなんです、どうしてお恨みなんぞ致すものですか」仏頂寺がそれを聞いて、しきりにうなずいて、「その通り、その通り、足のたっしゃな者が、足の弱い者を置去りにするのは、あたりまえすぎるほどのあたりまえだ、そうでなかった日には……」仏頂寺は女の方に向き直って、「時に御婦人、申し後(おく)れたが、拙者はこれなる片柳兵馬の友人で、仏頂寺なにがしと申す亡者でござるが、以来お見知り置きを願いたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日(こんにち)は御婦人の会でありますが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一名ヒステリアと呼んでいる御婦人向きの情緒があるが...
久生十蘭 「だいこん」
...あんなに若い御婦人が――二十四なんですよ――生れつきの上品な魅力を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...クレエゲルは御婦人の中へまぎれ込んじまったね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「でも御婦人がたまでが一緒になっておわらいになるのはね」と言われるのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...江戸ではきっとたくさん御婦人をお泣かせなすったのでしょ...
山本周五郎 「百足ちがい」
...「あなたの理想の御婦人はどんなのでしょうか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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