...「御地からの手紙を見て電報を打った...
伊藤野枝 「出奔」
...その上に御地敷をしくこと(四)壇の上にろうそく台...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...近日同人のうち篠田水月(早稻田專門學校に在り)御地に罷越すやう申し居れり...
高濱虚子 「俳諧師」
...キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を御調べ申し御返事願上候(ねがいあげそうろう)...
太宰治 「帰去来」
...キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を御調べ申し御返事願上候(そうろう)...
太宰治 「虚構の春」
...むごいけれども誠一を御地に残しているのでございます...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...御地へまかり越す積りである...
夏目漱石 「それから」
...御地へまかり越す積りである...
夏目漱石 「それから」
...全く御地蔵様が御前の身代りに立って下さった御蔭(おかげ)だこれ御覧(ごらん)と云って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今年の晩(くれ)には御地(おんち)へ参られるとは知りつつも...
二葉亭四迷 「浮雲」
...御鴻恩(ごこうおん)にて、御地を賜り、道場一軒なりと、開かせいただかば辱(かたじ)けなく――」この言葉を聴くと三斎よりも、闇太郎の瞳が異様な煌(かがや)きを帯びて来るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...達って御地へ参り候に付き...
南方熊楠 「十二支考」
...三行読み下(くだ)し「エート東京辺(へん)は追々暖気に向い候(そうら)えども御地(おんち)はいまだ寒さ烈(はげし)き御事(おんこと)と存候処(ぞんじそろところ)御両親様始め御本家の伯父上伯母上お代どのまで御一同御無事に御暮(おんくら)し被遊候由(あそばされそろよし)何よりの御事と奉賀候(がしたてまつりそろ)...
村井弦斎 「食道楽」
...入道の宮は東宮の御地位に動揺をきたすようなことのないかが常に御不安であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「今年御地寒熱之事被仰下...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天皇はその象徴たる御地位において...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...たとえ、お子を生(な)した仲であろうと、若殿の御地位、お許(もと)の身分、そこは、弁(わきま)えておいでだろうな」「はい、それはもう」「わけて、何につけても、耳目のうるさいこの御府内...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど、これくらいなお邸(やしき)なら、物の在所(ありか)、御地内の広さ、下水口、火の元、およそのことは、寝ていて物音を聞いていても考えられます」「ふむ……なるほど」「お草履も、どこにあるか、先ほど見届けておきました...
吉川英治 「新書太閤記」
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