...その異同を見極めるだけにでも女性の中から天才の出現するのは最も望まるべきことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...眼前がきらきらして一しきりこれと定めて物を見極めにくくなる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...それを白昼の如く見極めることが出来た...
江戸川乱歩 「悪霊」
...そう自分に見極めがついたときに...
太宰治 「春の盗賊」
...しかし子供は自分でいよいよ登れないと見極めがつくまでは登るのを止めないし...
田中英光 「箱根の山」
...王陽明の『伝習録』その外真味あり、陸象山(りくしょうざん)いう、「六経はみな我が注脚」と、この見極めて妙...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...十分に見極められ処理された後でなければ...
中原中也 「よもやまの話」
...咄嗟(とつさ)の間に見極めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを見極めて來るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな親しい人と見極めが付いても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほくろ一つ見極めるのだ」「それや何んの禁呪(まじなひ)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見極めの附かぬところが浮世とは言いながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一見極めて頑丈な人間が甚だ感傷的である場合が存在することによって知られる...
三木清 「人生論ノート」
...貝どのがどんなふうに出て来るかを見極めているのだといった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...そう見極めていた...
吉川英治 「大岡越前」
...……だが、それが時流じゃ、見くびれぬ時の勢いだ、直江山城は内府を敵と心得て、その時勢を敵としていることに気がつかぬ」「――だが、刑部」「なんじゃ」「山城は、私怨私慾で兵を挙げたのではない――少なくとも、彼の血には、まだ故太閤殿下の」「いや」手を振ろうとして、膝からすこし手を持ち上げ、「治部、そこの見極めは、むずかしいぞ...
吉川英治 「大谷刑部」
...一先(ひとま)ず一室へ寝かしたらしい気配でござる」「それだけ見極めがついておれば...
吉川英治 「剣難女難」
...一目でこの狭い部屋の中の様子を見極めると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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