...自分は此日程此校長の顏に表れて居る醜惡と缺點とを精密に見極めた事はない...
石川啄木 「雲は天才である」
...また左右のひろがりも見極めかねた...
海野十三 「地球発狂事件」
...浮気つぽい鴈治郎の魂を見極めたやうに嬉しがつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...手本にするには手元におらないと仔細(しさい)な所を見極めることが出来ませんので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それを見極めたくて旅に出たのだ...
太宰治 「津軽」
...そう自分に見極めがついたときに...
太宰治 「春の盗賊」
...だからそれは文芸現象を説明するには一見極めて恰好のようにも見える...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...岡部君の容態の見極めがつかなくて苦しさの余り...
豊島与志雄 「二つの途」
...平次はそれを見極めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し見極めたいことがございますので」杵太郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凝つと土蔵のあたりを見極めてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...よく見極めようとして近よる時――それは...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...生きるか死ぬかの見極めさえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...更に次の峠が現れ幾つ峠を越して良いのか見極め難い...
横光利一 「欧洲紀行」
...危険でないと自分で見極めた方角へ思い切って大胆に足を運ぶと...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...なお奥底のものを見極めようとするのらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...この広い天下のうごきを見極めずして頼朝は起てぬ...
吉川英治 「源頼朝」
...見極めのついた後でなければ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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