...なれども秀林院様の御器量はさのみ御美麗と申すほどにても無之...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...御器量は如何(いか)なる名作の雛(ひな)にも劣らぬほどに御座候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...成程(なるほど)奥様は御器量よしで...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...「私(わたくし)めの考へまするにはこのお座敷には人並秀れた偉い御器量のお方が居らせられますので...
薄田泣菫 「茶話」
...武士たる者の嗜(たしな)みを忘れてみめよきお方の御器量に迷い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...すぐれてめでたい御器量であられることは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...御家来しゅうがみな備前どのゝ御器量をおしたい申して...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あわよくば信長公にとってかわりてんがのしおきをなさる御器量をもちながら...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「小家の侘しい物の香」の源をなす木の御器の生活に...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...あの方は御器量もよし...
三宅花圃 「藪の鶯」
...御器用な方があるものですね」女中は黙っていた...
森鴎外 「雁」
...奥様の御器量や御身分をねたみ...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...「結構なお謡い――御器用なことで――」とか何とか云ったきり何も云わない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...お館の御器量として...
吉川英治 「上杉謙信」
...尊氏どのの御器量はよそながら正成も存じ上げておる...
吉川英治 「私本太平記」
...「この勝家が見奉るところでは、三七信孝様こそ、実(げ)に実(げ)にお年ばえと申し、生来の御器量、お跡目として、申し分なきお生れと存じ上げる...
吉川英治 「新書太閤記」
...はや菩提寺(ぼだいじ)からは、法事の諸道具、仏器一切が運び込まれていたから、石秀(せきしゅう)は寺男とともに、祭壇をくみたて、仏像、燈明、御器(ごき)、鉦(かね)、太鼓、磬(けい)、香華(こうげ)などをかざりたてたり、また台所のお斎(とき)の支度まで手伝って、頻りに、てんてこ舞っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それとは正反対な御器量を備えておられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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