...まことしやかに御器量を褒(ほ)め上げ候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...なれども秀林院様の御器量はさのみ御美麗と申すほどにても無之...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...御器量は如何(いか)なる名作の雛(ひな)にも劣らぬほどに御座候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...全く新聞に書いてあった通りの御器量よしで...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...武士たる者の嗜(たしな)みを忘れてみめよきお方の御器量に迷い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...あわよくば信長公にとってかわりてんがのしおきをなさる御器量をもちながら...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「いい御器量だのう」「吉原にもいまい」「ぶるぶるとするのう」「首を見ては...
直木三十五 「南国太平記」
...お家柄なら、御器量なら、男ぶりなら、学問武芸なら、何として一つ不足のないあの殿様は、その上に世にも美しい奥方をお持ちでありながら、その奥方はお美しい上に、やんごとなき公卿様(くげさま)の姫君でいらせられるというお話であるのに、それが、好んで身分違いの女をお愛しなさるということこそ、恋は思案のほかである...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛おじさんの親切は再生の親も同じとは思うが、それにしてもあのおじさんも、もう少し落着けないものかしら――足の速いことが仇(あだ)になって、一つ所にじっとしていられないために、よけいな苦労を求めて廻る、あの持って生れた速足さえ無ければ、ほんとに暢気(のんき)なお百姓さんで苦労なく一生を暮して行かれようものを……駒井の殿様だってそうです、あの御器量と、学問さえ無ければ、立派なお旗本として、わたしたちなんぞはお傍へも寄れないところにいらっしゃれるはずなのを……人間は、能が無いために苦しまないで、能があるために苦しむ、人に優れたものを持つが故(ゆえ)に、かえって人並よりも苦しまなければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてたゞ御器量(ごきりやう)の方ばかりではなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あの方は御器量もよし...
三宅花圃 「藪の鶯」
...お館の御器量として...
吉川英治 「上杉謙信」
...尊氏どのの御器量はよそながら正成も存じ上げておる...
吉川英治 「私本太平記」
...光明寺の藪山(やぶやま)に住んでいる弾正さんだよ」「弾正さんて」「御器所(ごきそ)の妹の――許婚(いいなずけ)じゃがの」「許婚って?」「ま...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾張御器所(ごきそ)の人...
吉川英治 「新書太閤記」
...「この勝家が見奉るところでは、三七信孝様こそ、実(げ)に実(げ)にお年ばえと申し、生来の御器量、お跡目として、申し分なきお生れと存じ上げる...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿の御器量も下げ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それとは正反対な御器量を備えておられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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