...君の御前にまだ來ぬは...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「びるぜん祈祷」
...あるとき経広が御前にまかり出ると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...たちまち御前に於いてお二人の醜い激論が生じ...
太宰治 「右大臣実朝」
...かの源氏物語にも近き川のあゆ西山より奉(たてまつ)れるいしぶしやうのもの御前に調じてとかけるなむすぐれてめでたきぞとよ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...御前に控えておりますときに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その聖者の御前に侍している貴族であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...先生の御前に限りなく恥ずかしく存じます...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...仙波が「只今の品を――」「只今の? 御前にあるが――」「御持参御願い申したい」四ツ本が...
直木三十五 「南国太平記」
...四尺三寸の太刀の鋒(きっさき)に敵の首をさし貫いて宮の御前に畏(かしこま)り……」木村清太郎は長い刀を抜いてそこへ跳(おど)り出でて...
中里介山 「大菩薩峠」
...御前にだってそうだろう」これは全く母の云う通りであった...
夏目漱石 「行人」
...御前にて吟味のしだいを披露いたす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御前にいる人は皆土のような顔をしたものばかりであるとも思われるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また御前に戻って参りました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...問…叱(しっ)! 汝はホリシス神の御前にある事を忘れたるか...
夢野久作 「鼻の表現」
...ふたたび御前にまかるはずだったからである...
吉川英治 「私本太平記」
...ぜひなく盲(めしい)と尼御前に付いているといった風だ...
吉川英治 「私本太平記」
...ところが、常磐御前には、再婚以後の消息もほとんど不明だし、死所などもよく分かっていない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...雪の日の常磐(ときわ)御前に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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