...あそこに御出でになる御客人です...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...「こっちへ御出で...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...恋慕三昧(れんぼざんまい)に耽って御出でになりました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「ミスラ君は御出でですか...
芥川龍之介 「魔術」
...僕は民さん一寸(ちょっと)御出でと無理に背戸へ引張って行って...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...幸いあなたが御出でになったから...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どうぞもうわたくしの所へ御出で下さいますな...
太宰治 「女の決闘」
...何時でも御出で下さい...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...憤られて御出でであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...よく徒歩から御出でになられましたな?』老尼はそこに冷たい清水を持つて來て勸めたりしながら言つた...
田山花袋 「道綱の母」
...夫人が長島に御出でになられた昭和十年の秋であつたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それまでは辛抱して御出で」と慰め顔に此方を眺める...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...これから先また何時会うか分らないんだ」「いいから知らん顔をして御出でよ...
夏目漱石 「道草」
...よく御出で下さいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御前のやうな妻を持つたのはと言ひ捨てに出て御出で遊しました...
樋口一葉 「十三夜」
...ほしたらあちらさんが御出でやしてから御酒だんな...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お前の御主のダイアナも月の冠をかむって御出でるから美くしいのだ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...若しもの時はそうきめて御出でやはるんえきっと...
宮本百合子 「栄蔵の死」
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