...不思議な御光来(おいで)で...
泉鏡花 「婦系図」
...御閑暇ならば御光來を待つ』四十五春三郎は取敢へず行つて見た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...当地ハ成田山新勝寺オヨビ三里塚ノ近クニ候エバ当地ニ御光来ノ節ハ御案内仕ル可ク候...
太宰治 「虚構の春」
...嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ...
太宰治 「津軽」
...深夜の御光臨は何御用にて候哉(そうろうや)と問うと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その外(ほか)にこの手をくっている箇所は嬰児基督(キリスト)の御頭(みあたま)を飾る御光(ごこう)である...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...つまり朝日権現のあらたかな御光というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...実世界の事実となるといかな御光(ごこう)でもありがた味が薄くなる...
夏目漱石 「坑夫」
...その一枚一枚のすき間から御天道様(おてんとうさま)が御光来である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...「今度御光来の節は久し振りにて晩餐でも供し度(たき)心得に御座候(そろ)...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何でも屋根に草が生(は)えたうちを探して行けば間違っこありませんよ」「よほど特色のある家(いえ)ですなアハハハハ」鈴木君が御光来になる前に帰らないと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...阿弥陀(あみだ)さまという御光(ごこう)が...
長谷川時雨 「九条武子」
...われわれみなは虐(さいな)まれている受刑者の顔から御光が射し始めたような表情をどんなふうに受け取ったことでしたろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...それにもかかわらず頭の周囲には丸い御光が輝いて居る...
正岡子規 「ランプの影」
...空からの御光来については...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...西方の山地に赤い御光の如き光を数回見た...
武者金吉 「地震なまず」
...お側御用人の御光来だな...
山本周五郎 「落ち梅記」
...それこそ弥陀本体の御光じゃ...
吉川英治 「親鸞」
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