...ハイカラの若者――銀行員だらう――が得意げに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...呑牛はそれを得意げに氷峰に讀んで聽かせ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...内容貧弱の健全や偉大を得意げに看板にするのを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そうして、そんな仕事をしている自分の姿を、得意げに、何時間でも見せていたい様子で、男爵もまた、その気持ちを察し、なんの興味もない撮影の模様を、阿呆(あほう)みたいにぽかんとつっ立って拝見しているのである...
太宰治 「花燭」
...青年いささか得意げに...
太宰治 「HUMAN LOST」
...ニヤリと得意げに微笑したのをガスの光りの中に見た...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...さも得意げに『機會』という言葉にわざと力を入れながら述べ立てた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ところが少佐は得意げに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは得意げにオリヴィエに言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はいどうどう……」と甚兵衛は得意げに馬の手綱(たずな)をさばきました...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...得意げに両の目を閉じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...コゼットは喜び勇み笑み得意げに嬉々(きき)としてジャン・ヴァルジャンの腕を執った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...碓氷の貞光の力餅というのがこれなんでございます」得意げに餅を焼いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...無邪気にもありありと得意げに...
中村地平 「霧の蕃社」
...得意げにながめていた...
夏目漱石 「手紙」
...一六「ね、どう? ちょいと、あざやかな技倆(うでまえ)でしょう? 門倉さん、それからみなさん方――」と、お初は、得意げに笑って、「ことさら、雪さん、この隠し芸には、幾(いく)らかびっくりしたでしょうね? どう?」と、いったときいつか、彼女は短銃を、じーっと雪之丞その人に狙いをつけているのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...首は、敵の副将、海東左近将監(かいとうさこんしょうげん)なりと、彼は披露し、そしてその将監との戦いぶりを、さも得意げに、申したてた...
吉川英治 「私本太平記」
...得意げに遊んでいるらしい烏丸光広卿などの一座に対して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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