...「あいつは損得になると...
梅崎春生 「幻化」
...そうすると僕は二重取得になるから...
辰野九紫 「青バスの女」
...それより何か心得になるほんなりとも読んでもらい候え...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分に何の得になることでもなく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...発達と関係の無いことを、何うして称められるか? 大阪人が、東京へ行って儲けたって、何が、日本の得になる...
直木三十五 「大阪を歩く」
...二人より三人が得になるけれども...
夏目漱石 「こころ」
...この郷からの収入は三条西家の青女の所得になるので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...あんまり得になることでもごわせんしね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いったい何になるんだい? そんなことで何一つ得になる訳はないじゃないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...全関係当事者の利得になる以外に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...こういう事は和女(おまえ)が生涯の心得になるからよく言っておく...
村井弦斎 「食道楽」
...陛下がご存じにならないでは相当な大きな罪をお得になることでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...けっきょく我々の得になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それも今後の機会のためにそれぞれの所役の心得になることを書き留めようとしたものばかりで...
柳田国男 「海上の道」
...おかげでレコも帰って来てから美味(うま)いものが喰えるという一挙両得になるワケで……...
夢野久作 「近世快人伝」
...この事件では得になるんだがドウダイ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この場合私が屋敷を困らしてみたところで別に私の得になるではなしといって捨てておくには事件は興味があり過ぎて惜しいのだ...
横光利一 「機械」
...それが一種の見得になるものだつた...
吉井勇 「逢状」
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