...得々として洛陽に入るや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...今日新説と称し革命的思想と唱えて得々としてあるいはこれを口にし...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...見る目嗅ぐ鼻を持ったミルキ閣下に一杯喰わせて得々としている男が...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...我々が自然を征服し得たりと思うて得々として居る間に...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...得々として慈善心をほころばせて財布を開ける...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...自分の知識みたいにして得々として語るというのは...
太宰治 「誰」
...むかし発電機の発明をして得々としていたところ...
太宰治 「答案落第」
...僕はいい年をしながらカッフェーに出入し給仕女に戯れて得々としているという事にされてしまった...
永井荷風 「申訳」
...弱電気に感電死を書いて得々としていた事があるが...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...ガラッ八は得々として迎えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっと忍び込める道理はありませんね」八五郎は得々として説くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多年の野望を遂げんとして得々としていた...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...身に余る面目に昇は得々として満面に笑いを含ませ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...生意気で」ト云いながら得々として二階を降りて往た...
二葉亭四迷 「浮雲」
...得々としてひとりで読み返して見ましたところ――何とまあ私は...
牧野信一 「船の中の鼠」
...投票日には得々として「青い顔をしてゐる他の連中の意久地のねえこと!」――「あまり突飛な最高点で...
牧野信一 「貧しき日録」
...あの小説は目新しいとかいはれるので得々として書いてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...僕は人殺しをした事を悔んでいるんじゃありません――これは寧(むし)ろ得々としてあなたにお話できる事です...
蘭郁二郎 「自殺」
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