...従来からいる書生のほかに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その頃神仏混淆(こんこう)であった従来からの習慣(しきたり)が区別されることになった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...従来から誰でも知っている図案であるので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...従来からあった村落共同体の氏子組織を強化したが...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...従来から本家に対して雪子以上に悪感情を抱いている妙子に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これは従来からも対流渦によるものとはされていたが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...原子構造の問題が従来から物理学者の関心の中心をなしている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...従来からの自己独特の内容を解体すべく急がねばならなくなった時に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...従来から伝統的にも一個の独立な包括的な組織を持った理論体系なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...氷の機械的性質については、従来からも、何十何百という論文が出ているが、いずれも、奥歯にものがはさまったような、論文である...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...従来からゐる婆さんも門野(かどの)の御蔭で此頃は大変助かる様になつた...
夏目漱石 「それから」
...そこで中国で従来からの蒜を小蒜と呼ぶようになった訳だ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわちこの品は黄葉して赤色とはならない)とかの従来からある名にすればそれでよろしい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また従来から久しく人口に膾炙(かいしゃ)し来(きた)って口に慣れているので...
牧野富太郎 「植物記」
...従来からいる現地軍は...
吉川英治 「私本太平記」
...職屋敷ではまず従来から乞食扱いにされていた盲(めしい)の琵琶弾きを収容して...
吉川英治 「私本太平記」
...従来から形式だけのものに過ぎない...
吉川英治 「新書太閤記」
...いわんや、大それた謀叛などを企む男とは思えぬ」これが、忠平の観ている将門であり、従来からの、彼の情勢判断の基調となっていたのである...
吉川英治 「平の将門」
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