...無為徒食の一帰還者にすぎなかった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...徒食している微温的な久内の生活相や...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...山頂に滞在せる大工(だいく)石工(せきこう)人夫(にんぷ)ら二十余名が手を空(むな)しくして徒食せるにもかかわらず...
野中到 「寒中滞岳記」
...先祖の手柄で徒食する...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...子孫代々徒食する不合理さは...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...適斎は嵯峨生活の徒食に慊(あきたら)なかつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ばんくんは徹底した無為徒食主義者ではあるけれども...
山本周五郎 「季節のない街」
...決して徒食していたわけではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...凡(およ)そ無為徒食して他の功労を奪う者は重罪者たるべき事...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかも王は太平楽の裡に無為徒食しておりました...
夢野久作 「鼻の表現」
...五体は碌々(ろくろく)と徒食して...
吉川英治 「三国志」
...食客もただ徒食してはいない...
吉川英治 「三国志」
...徒食に送らなかった多艱(たかん)に謝した...
吉川英治 「新書太閤記」
...無為徒食をその風体(ふうてい)にあらわしていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...徒食の奸吏(かんり)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...徒食しておったのであろう」「滅相(めっそう)もないおことば」「では...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...及び位階あるゆえに徒食し得る貴族等の特権階級が認められていた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...右翼からは徒食のためにやっつけられるというのは...
和辻哲郎 「夢」
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