...わたしのやうな者の無学徒食の一生の総勘定をしてくれる事もあらうと思ふ...
犬養健 「愚かな父」
......
違星北斗 「北斗帖」
...何もこれという用事もなくその日その日を徒衣徒食し恋をさえ遊戯視していた平安朝時代の堂上人(どうじょうびと)などの中に好んで和歌にも読みこまれるようになったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しばらく東京で無為徒食して...
太宰治 「I can speak」
...無為徒食をしていることが何よりも宜しくない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無為徒食の一帰還者にすぎなかった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...徒食している微温的な久内の生活相や...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...然し徒食しているのではなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...先祖の手柄で徒食する...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...子孫代々徒食する不合理さは...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...全くの無為徒食であったが...
林芙美子 「晩菊」
...それともこの人は相當に金なぞも貯へてゐて私を徒食させてくれるのだらうか...
室生犀星 「はるあはれ」
...ばんくんは徹底した無為徒食主義者ではあるけれども...
山本周五郎 「季節のない街」
...決して徒食していたわけではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...凡(およ)そ無為徒食して他の功労を奪う者は重罪者たるべき事...
夢野久作 「鼻の表現」
...よも忘れはしまいな」「覚えております」「人と生れてだ――今の世の乱国に生れてだ――最も恥ずべきことは徒衣徒食(といとしょく)と良民いじめだ」「…………」「諸国の土豪という輩(やから)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...徒食(としょく)は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...及び位階あるゆえに徒食し得る貴族等の特権階級が認められていた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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