...彼徒事二靜養瞑坐一而已...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...かう思つたのは徒事(いたづらごと)ではなかつた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...何等かの社会的な生産的な勤労に徒事し...
豊島与志雄 「今日の条件」
...これ無用の徒事(とじ)たるのみに非ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無用の徒事である...
永井荷風 「西瓜」
...しかし世に徒事の多きは啻(ただ)にこの事のみではない...
永井荷風 「西瓜」
...酒を買って酔を催すのも徒事である...
永井荷風 「西瓜」
...人生徒事の多きが中に...
永井荷風 「西瓜」
...徒事(いたずらごと)の如く見傚(みな)して来た...
夏目漱石 「学者と名誉」
...おおかたただの徒事(いたずら)だろうと思っていた...
夏目漱石 「行人」
...敬太郎はただ手持無沙汰(てもちぶさた)の徒事(いたずら)とばかり思って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分の存在を彼らに知らせようとする瓦(かわら)を積んでは崩(くず)すような取り止めもない謀略(はかりごと)が幼い胸中に幾度か徒事(あだ)に廻(めぐ)らされたのであったがとうとう何の手段(てだて)をも自分からすることなくある日崖下の子の一人が私を見つけてくれたが偶然上を見た子が意外な場所に佇む私を見るとさもびっくりしたような顔をして仲間の者にひそひそとささやく気配だった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...徒事(あだごと)にすぎないことに思われた...
室生犀星 「津の国人」
...しかしそれは概(おおむ)ね皆徒事(いたずらごと)であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...海間の心づくしも徒事(とじ)になつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...徒事(いたずらごと)ではなかった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...しかしそれは徒事(いたずらごと)であった...
森鴎外 「二人の友」
...ついに全くの徒事(とじ)と帰(き)して...
吉川英治 「新書太閤記」
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