...岩間の細徑に踏み入る頃...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...震域狹小にして震央よりの半徑二里を出でざること多し(五)...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...その大(おほ)いさは直徑(ちよつけい)一米程(いちめーとるほど)であつて青(あを)く光(ひか)つたものであつたといふ...
今村明恒 「火山の話」
...ところが、やれやれ! 彼が栗の花の被ひかゝつてゐるある庭の戸口の傍まで來た時に、それが急に引き開けられたので、彼がその内側に眼をやると、その庭の小徑に、手に皿を抱へてゐる肉屋の小僧の姿が見えた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...やがてゑごの小徑もなくなるであらうと思はれる...
竹久夢二 「砂がき」
...大きなヘルメットの如き圓い山の膚に丁度編靴の紐のやうな九十九折りせる山徑が裾から頂上まで通じてゐて...
近松秋江 「箱根の山々」
...(之を凹み石と呼ぶ)(第五)皿(さら)或は箕(み)の如き形(かたち)にして長徑一尺許の者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...京成線路踏切を越え松林欝々たる小徑を歩む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...勝手を知つた小徑々々を暫くぶらつき...
中島敦 「かめれおん日記」
...左を仰いで見ると鬱蒼たる山の巓は頭に掩ひかぶさつた樣で其急峻な山の脚は恰かも物蔭から大手を開いて現はれた人が奔馬をばつたり喰ひ止めた樣に此小徑で切斷されて居る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...自分は近傍一二里の間はどんな小徑でも跋渉して見た...
長塚節 「教師」
...自分(じぶん)の家(いへ)の林(はやし)と田(た)との間(あひだ)には人(ひと)の足趾(あしあと)だけの小徑(こみち)がつけてある...
長塚節 「土」
...開墾地(かいこんち)に近(ちか)い小徑(こみち)を走(はし)つて行(ゆ)く人(ひと)の慌(あわたゞ)しい容子(ようす)を見咎(みとが)めて彼(かれ)は始(はじ)めて其(その)火(ひ)を知(し)つた...
長塚節 「土」
...割られたこめかみには明らかに徑二寸五分ほどの圓い跡がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それからして先きの傳播の徑路は詳に知るべきよしもないが...
原勝郎 「鞦韆考」
...或外國の公園で(ボルゲビィ・ガアル)二つの小徑がある...
堀辰雄 「或外國の公園で」
......
三好達治 「一點鐘」
...おりてもおりても殆んど同じ垂直の徑である...
吉江喬松 「山岳美觀」
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