...徑(たゞち)に我世の光を蔽はるゝ如く思ひなりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其處此處に赤い百合の花の咲いた畑徑(はたけみち)を...
石川啄木 「赤痢」
...石徑と共に落ち來る一道の溪流...
大町桂月 「房州紀行」
...やがてゑごの小徑もなくなるであらうと思はれる...
竹久夢二 「砂がき」
...角逞しき大鹿を山徑のうへ打殺し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...六藝も九流諸子も大體に於て同樣の徑路を取れることが明かであつて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...――見事な青錆の浮いた徑八寸ほどのが沈んでゐるのを見付けたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むつは徑の上にうつる自分の白い大入道と一緒に...
林芙美子 「クララ」
...而かも其半徑の長短に拘はらず何れの圓も夫れ自らに完きものなると同じく...
原勝郎 「貢院の春」
...それからして先きの傳播の徑路は詳に知るべきよしもないが...
原勝郎 「鞦韆考」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...この寂しい小徑(こみち)にあなたをお殘ししては置けない氣がします...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...生籬(いけがき)や小徑(こみち)の縁を進んで行つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...樫の實のこぼれてゐる小徑を山の方にとると...
室生犀星 「京洛日記」
...謹直にして、行を愼み言を愼み、邪徑に由らず、公正の事に非ざれば感激發憤せず、宜しく其れ善報あるべくして、而も却つて禍災に遇ひし者、亦、枚擧に遑あらず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...其處の濱だけで……』彼等のうなづいて飛んで行くのを見ながら私は濱徑へ折れた...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
...這ひながら走りながらその深い/\森の中の木がくれ徑を登つて行つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...岡のあちこちに設けられた小徑はまだ眞新しく...
若山牧水 「梅雨紀行」
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