...新月は徐々に沈み...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一時は好奇心を牽いた「おじゃる」詞(ことば)も徐々(そろそろ)鼻に附いて飽かれ出した...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...徐々に加速度を増して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...広沢は徐々(そろ/\)厭になり出した...
薄田泣菫 「茶話」
...眼を開けてようく見ろ!拳銃(ピストル)には弾が籠っているぞ!」私は徐々に拳銃を降ろしてベナビデス同様ドローレスにもまた心臓に向って狙いを付けた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...こんな変化の起る訳は地球の自転の軸が独楽(こま)の軸と同じように徐々に味噌摺り運動をやるためである...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...歩幅が徐々に大きくなっているからだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...徐々たる然し深甚な...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...徐々(そろそろ)とまた歩き出しました...
夏目漱石 「こころ」
...砲艦の戰の如きは他日徐々に其謀ある可きなり...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...半ばまだ不確かなような鼠色(ねずみいろ)に徐々に侵され出しているのを...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...徐々としてこの国の耕作を改良し拡張し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...国内市場の徐々たる拡大を妨害し抑制し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...徐々と――しかし狂瀾(きょうらん)の相(そう)を示しながら――いわゆる武者押しというジリジリ詰めに追って来ると...
吉川英治 「上杉謙信」
...徐々(じょじょ)に白む暁闇の明りが...
吉川英治 「江戸三国志」
...――徐々に、足利勢力をその基盤たる東国から牽制(けんせい)してゆこうという政略だった...
吉川英治 「私本太平記」
...雑音のひびきも徐々に遠く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...虜囚としての制約は徐々になくなっていったようで...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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