...徐々に高く昇ってゆき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...と渠は徐々(そろそろ)歩き出しながら...
石川啄木 「病院の窓」
...その包囲陣は徐々に彼の身辺に縮められているのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「もう徐々(そろ/\)始めようかな...
薄田泣菫 「茶話」
...徐々にではあるが勝手な成長をし...
豊島与志雄 「文学以前」
...空気が恐ろしい勢で徐々に流れ出す...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...カリングという探偵は、そうずばぬけた活動はしないで、綿密に、徐々に、いつのまにか微細な点にわたるまで事件の真相をほどいているというたちの探偵法を用いています...
平林初之輔 「愛読作家についての断片」
...徐々に確実に運んでゆけば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...靜さのうちに徐々として黒みを加へつつあつた...
水野仙子 「夜の浪」
...徐々と――しかし狂瀾(きょうらん)の相(そう)を示しながら――いわゆる武者押しというジリジリ詰めに追って来ると...
吉川英治 「上杉謙信」
...ピオの目的は、関東京坂の貴顕(きけん)の間にとり入って、徐々と曙光を見、晩年には実行の端緒にはいった...
吉川英治 「江戸三国志」
...帆を垂らして徐々に溯(さかのぼ)って行く――客のひとりが...
吉川英治 「篝火の女」
...徐々と眼の前に近づいてきた...
吉川英治 「三国志」
...勝つに従って徐々に押しすすむに限りましょう...
吉川英治 「三国志」
...徐々に水はひいてきた...
吉川英治 「三国志」
...うろこ雲の徐々とした歩みに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...石橋山から行方知れずになった頼朝が、わずか一ヵ月の間に、総勢三万余騎で、隅田川をこえ、大井をこえ、徐々、西上して来る形勢だという...
吉川英治 「源頼朝」
...我等の小舟は桟橋につかまりながら徐々と海に出て...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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