...後生大事にアイスアックスをかゝえ込んだ男が...
石川欣一 「山を思う」
...今日の学校教育では教課書ばかりを後生大事に読んでれば足りるわけだが...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...赤見沢博士が電車の中で後生大事に抱えていた鞄――その中には杉の角材四本などが入っていた方の鞄――この両者の関係が...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...そんな肉の切れッ端を後生大事に保存していたとは考えられないからである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...後生大事に覚えていて...
外村繁 「夢幻泡影」
...後生大事に演ずる機会を永久に失ってしまった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...膝の上にさいぜんから後生大事に保管していた焼け残りの提灯を取り上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅漢様の首ばかりを後生大事に抱いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...手桶を後生大事に下に置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の般若(はんにゃ)の面は後生大事に小脇にかかえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...禽王子入りの風呂敷包が後生大事に抱えられている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後生大事に左の小脇にかいこんでいる何物をか...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事にいつくしんでゐるところへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事に懷中を押へて歩くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事に宗旨を信じ守りながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後生大事に小説を書いている...
柳田国男 「故郷七十年」
...それは一種の符号となって後生大事に守られているのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...後生大事に旧学に齧(かじ)りついているのは...
吉川英治 「親鸞」
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