...それを見つけられなかつたらこのノートを後生大事に保存しておく理由はなくなる...
芥川多加志 「四人」
...赤見沢博士が電車の中で後生大事に抱えていた鞄――その中には杉の角材四本などが入っていた方の鞄――この両者の関係が...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...後生大事に演ずる機会を永久に失ってしまった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...今まで後生大事に胸にかかえていたものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅漢様の首を一つ後生大事に胸に抱いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の般若の面は後生大事にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事に抱えて来たものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事に船の中からここまで抱えこんで来た小箱の包みを今更のように持ち出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「憎らしい!」女は今まで両の袂で後生大事に抱きかかえこんでいた兵馬の両刀を...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを恋の次のいのちとして後生大事に持って逃げ出した...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事に守つて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事に守っておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなに自分の職務を後生大事に生きてきた人間がはたしてどこにあるだろうか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...手許に残った虎の子の一万ルーブリを後生大事に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...なぜこのような習慣を後生大事にいつまでも守っているのか」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...蝋燭を一方の端から後生大事に燃やしているのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...台ランプを後生大事に御本人が持って行くことにきまっている...
山本笑月 「明治世相百話」
...後生大事に片肱(かたひじ)を乗ッけています...
吉川英治 「新・水滸伝」
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