...赤見沢博士が電車の中で後生大事に抱えていた鞄――その中には杉の角材四本などが入っていた方の鞄――この両者の関係が...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...後生大事に働いてるが可(い)いや...
徳田秋声 「あらくれ」
...どこからかひとつがひ買つてきたのを お福様 お福様 と後生大事に育ててたが...
中勘助 「銀の匙」
...羅漢様の首ばかりを後生大事に抱いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで後生大事に胸にかかえていたものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...猫と一緒に鰹節の番人もする――後生大事に...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事に――これは後日の最も有力な証拠物件となるのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...親の毛皮をのみ後生大事に守り...
中里介山 「大菩薩峠」
...福松がさいぜんから後生大事に抱え込んでいる両刀を指して促すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「憎らしい!」女は今まで両の袂で後生大事に抱きかかえこんでいた兵馬の両刀を...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを恋の次のいのちとして後生大事に持って逃げ出した...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は御墨附の入つた文箱を後生大事に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事に守っておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何が變つたんで」「藏の鍵を後生大事に温ためてゐるやうぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事に懷中を押へて歩くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事にかかえちゃいない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たしかに彼がさつきあれだけの紙幣を後生大事に収めた財布を私に渡したりするのであつた...
牧野信一 「老猾抄」
...この山間の三千石を後生大事に守って出なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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