...後生大事にアイスアックスをかゝえ込んだ男が...
石川欣一 「山を思う」
...父祖伝来のかなりの財産を後生大事に守り居る様子にて...
太宰治 「花吹雪」
...おまけに俺の吐き散らした「金言」をまで後生大事に覺えこんでいたんだ――いやはやこっちは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...羅漢様の首ばかりを後生大事に抱いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅漢様の首を一つ後生大事に胸に抱いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...手桶を後生大事に下に置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...後生大事に抱えて来たものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の般若(はんにゃ)の面は後生大事に小脇にかかえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...叔父の言ひ付けばかり後生大事に守つたのが間違ひの基(もと)さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後生大事にお紋の足を持ち上げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何が變つたんで」「藏の鍵を後生大事に温ためてゐるやうぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まあ、後生大事に、肌身離さずというわけなのね...
橋本五郎 「殺人迷路」
...巣ごもりをした雌鶏みたいに言葉を抱きこんで後生大事に温(ぬく)めておりもしないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...なぜこのような習慣を後生大事にいつまでも守っているのか」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...蝋燭を一方の端から後生大事に燃やしているのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを後生大事に守って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...弟子から弟子に伝えて後生大事に持ち廻って居る...
柳田國男 「夢と文芸」
...これらは今でも後生大事に伝えている...
山本笑月 「明治世相百話」
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