...後添(のちぞ)いも娶(めと)らず...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...あのやうに若い美しい後添(のちぞひ)を貰ふ事の出来たのは...
薄田泣菫 「茶話」
...後添(のちぞひ)なんか搜す氣になるな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三郎兵衛の後添いのお篠...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あのお国という後添いは立派な女さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後添のお國は連れ子の福松と一緒に入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お豐はきりやう好みで貰はれた後添ひで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな顏が出來る筈はない――若主人の宗太郎も同じことだ」「主人の後添のお源と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後添にして家へ引入れることになつて居たさうですよ」「そいつはうるさい事がありさうだな」「お加奈といつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らく仲の惡い後添ひのお加奈の讒訴(ざんそ)かなんかでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後添へのお酉から見ると隨分苦々しいことだつたに違ひありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの赤い端っこは最初焼き捨てる気だったかも知れないが、階下(した)では湯島の吉とその子分が見張って居るから、糸屑を焼く隙も無かったので、手鞠にかがることを思い付いたのだろう」「――」「そこで姪のお雪の手箱に突っ込んで置いたのは思い付きだが、本当にお雪が拵えたものなら、赤い糸も黄色い糸も使わなきゃならない――そこが巧んだようでも大きい手落ちだ」「――」「しかし、あの手鞠のかがりようは、器用で確(しっか)りして居たから、どう見ても女の手際だ、決して男の仕業では無い、あの家でそんな事の出来るのは、お通の外には無いじゃないか」「大変な女があるものですね」「イヤな事じゃないか、でも、石井依右衛門も、これで懲(こ)りるだろう、下女に手を出したり、尼を還俗(げんぞく)さしたり、悪い好みじゃないか、――後添らしく、仲人を立てて親類にも披露(ひろう)の出来る相手を捜しゃいいのに」「あっしも一つそういうのを捜しましょう」「その気で付き合おうか――もっともお雪は駄目だぜ、あれは石井家の倅の幾太郎に嫁合(めあわ)せることになったそうだから」平次は後口の悪さは兎も角、最後まで此事件を見てやったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姉のお柳は後添の誰袖華魁より...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに後添(のちぞひ)の内儀――お春さんとか言つたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのはらいせに息子と平二郎の妻(後添いで息子には義母に当ると聞いた)が寝るという噂のある老人で...
山本周五郎 「青べか物語」
...いま自分が後添を貰えば...
山本周五郎 「あだこ」
...ひと冬過ぎたら後添の心配をしてやり...
山本周五郎 「藪落し」
...後添(のちぞ)いの牧の方は...
吉川英治 「源頼朝」
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