...それで全く自然の状態から日本の經濟機構は後戻りをしなければならぬことになつて...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...私がすと後戻りすることがたまたまあるのだ...
太宰治 「思ひ出」
...後戻りするのも面倒ですから...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...少し後戻りをして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...市が拡張されて東京は再び三百年前の姿に後戻りをした...
寺田寅彦 「札幌まで」
...色々書いたことが皆後戻りをして居る...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...それと一緒になって十津川へ後戻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...後戻りといふことがないやうになる...
フランツ・カフカ 中島敦訳 「罪・苦痛・希望・及び眞實の道についての考察」
...原始生活に後戻りしているのである...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...隣も向うも区別のつきかねるくらい似寄った構造なので、今自分が出て来たのははたしてどの家であるか、二三間行過ぎて、後戻りをすると、もう分らない...
夏目漱石 「永日小品」
...後戻りをする難症だから...
夏目漱石 「それから」
...彼は二人の後戻りを恐れて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...後から忘れましたって詫(あや)まったらそれで好(よ)かないの」姉妹は二三度押問答の末ついに後戻りをしない事にした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は今再びその中へ後戻りをして...
夏目漱石 「道草」
...少々後戻りしてその後の加十の行動を述べると...
久生十蘭 「魔都」
...後戻りできないなと言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「……」三たび黙って後戻りすると...
正岡容 「小説 圓朝」
...外へ」手探りで後戻りをしはじめたが天堂一角...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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