...ロシアを資本主義に後戻りさせてゐる...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...突当ったら又反対側の壁を後戻りする様にして...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今度はくるりと踵を返して後戻りして来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...後戻りせざるべからず』といふ...
大町桂月 「白河の關」
...自分の子供の上には又一応後戻りがして...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...そっと後戻りをして出口の柱の陰に立っていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...彼は後戻りして瀑壺の縁の巌を伝うて瀑下へ距離を縮めて往った...
田中貢太郎 「蛇怨」
...少し後戻りをして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...それと一緒になって十津川へ後戻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わぬ道草で時間をとり、広小路から末広町を通って、若宮裏へ廻って、門前町へ出で、それから少し行き過ぎて、後戻りをして、樅(もみ)ノ木(き)横町から、ようやく亀岳山万松寺の門前に着きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いや、後戻りをすれば、廊下を廻って行けるには行けるに相違あるまいが、あちらからこう出られてみると、こっちの行張り上、また廊下をうろうろして出戻りなんぞは、第一、舞台面の恰好がつかないとでも思ったのか、それで敢(あ)えてこの女王の居間を失礼して、突切らせてもらって、新しい買主に面会を求めようと、小腰をかがめて進入してきたのは全く許せない挙動だが、お銀様はまだ、冷然としてそれを咎(とが)めようともしないで、眼の前を通る代物(しろもの)を空しく看過しておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分も後戻りをして...
夏目漱石 「それから」
...その裏木戸のあたりを、もう十分も前から通り過ぎたり、後戻りをしたり、そっと中の様子にきき耳をたてたり、いきなり、びっくりしたようにあたりを見回したりしている一人の男がありました...
平林初之輔 「祭の夜」
...せめて歌姫の方へ出る舊道でも見つけようとして後戻りをしてみたりしてゐたが...
堀辰雄 「黒髮山」
...慌てゝ彼は後戻りをした...
牧野信一 「白明」
...「……」やっぱり黙ったまんま後戻りして黙って下駄をぬいだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...後戻りしてはまたゆきつき...
正岡容 「小説 圓朝」
...どっと後戻りして来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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