...後悔したお前はまたすごすごと私の所まで後戻りするより外に道がないのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...突当ったら又反対側の壁を後戻りする様にして...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今度はくるりと踵を返して後戻りして来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...今度は悠然と後戻りして来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...横から口を出したり後戻りしたりしながら...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...また阪急で夙川(しゅくがわ)まで後戻りして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...」橇は後戻りした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...あの位の人より遙かに後戻りをするやうでは心細い...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...原始生活に後戻りしているのである...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...辛(かろ)うじて後戻りをする事のできた幸福な人である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...そこでまた後戻りをして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は今再びその中へ後戻りをして...
夏目漱石 「道草」
...足でもつて――後戻りする...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...椽側を後戻りして又玄関へ出ると...
二葉亭四迷 「平凡」
...何度も切り換えのために後戻りしはじめた...
堀辰雄 「菜穂子」
...「……」やっぱり黙ったまんま後戻りして黙って下駄をぬいだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...後戻りをしたりしましたがそのあげく...
夢野久作 「霊感!」
...外へ」手探りで後戻りをしはじめたが天堂一角...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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