...後(あと)の祟(たたり)が恐ろしい...
芥川龍之介 「世之助の話」
...加うるに艶妻が祟(たたり)をなして二人の娘を挙げると間もなく歿(ぼっ)したが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...正造の両眼から大粒の雫がしたたり落ちていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「それはあなたが一ばんはじめに拾った羽根のたたりです...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...酒のしたたりのやうな露が光つてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...涙のしたたり落ちてくるような気持がする...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...さわらぬ神にたたりなしといふではありませんか!夕...
種田山頭火 「其中日記」
...燭台(しょくだい)の玻璃(はり)に蝋のしたたりを添えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御機嫌をとらずとも祟(たたり)をしないことが分かっているから...
中島敦 「南島譚」
......
中原中也 「山羊の歌」
...黒ずんだ赤い血のようなものがボトボトしたたりこぼれていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鍵の上を流れて床へしたたり落ちたのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...生きている人間にたたりきれるもんで無えよ...
三好十郎 「おりき」
...したたり落ちる水の音...
三好十郎 「胎内」
...したたり落ちる雫のはずみをうけて葉が微かに揺れている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...このあたりに掘れば祟(たたり)ありという場所二ヶ所ほどあり...
柳田国男 「遠野物語」
...鎌倉山のしたたりや...
吉川英治 「私本太平記」
...今でも隠密を殺せば徳島城にたたりがあるかないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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