...前庭、中庭、後庭と続くお庭の一番奥に径庭があります...
...この家のあるじは、よほどさざんかがすきとみえて、門から玄関、玄関からひろい築山、後庭へと、いちめんにさざんかの老樹がおいしげって、そろそろひらきそめた淡紅や白や深紅の花が、けむる秋しぐれのなかに目もあやにうつくしく、門にかけられた看板は、木のかおりもあたらしく久住医院とよまれました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...屡々自分の家の後庭(こうてい)に設けられた機械体操場にやって来て...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...隔レ江猶唱後庭花...
田山録弥 「一室」
...後庭(こうてい)の大きな木によじ登(のぼ)ったり...
豊島与志雄 「強い賢い王様の話」
...夕食後庭を歩いていると...
豊島与志雄 「反抗」
...後庭に面した三階で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その後庭はかなり高い壁でとり囲まれて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隔レ江猶唱後庭花の趣がある...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...読書(とくしょ)に倦(う)めば後庭(こうてい)に出(い)で菜圃(さいほ)を歩み...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...肉の楽しみを極(きわ)めることをもって唯一の生活信条としていたこの老女怪は、後庭に房を連ねること数十、容姿端正(たんせい)な若者を集めて、この中に盈(み)たし、その楽しみに耽(ふ)けるにあたっては、親昵(しんじつ)をも屏(しりぞ)け、交遊をも絶ち、後庭に隠れて、昼をもって夜に継ぎ、三(み)月に一度しか外に顔を出さないのである...
中島敦 「悟浄出世」
...泉布觀後庭あふちの枝も動かず暑き日の庭にこぼるゝ白萩の花油蝉しきなく庭のあをしばに散りこぼれたる白萩の花二十八日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...後庭密樹の間には清水灑々として石上に落ち...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...また家のうしろにつづいている後庭(バック・ヤード)にも...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...この後庭の中にある...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...前庭から後庭にかけて...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
......
三好達治 「艸千里」
...後庭(こうてい)の六月の花と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...信雄が、城内の後庭で、婦女子や小姓をあいてに、蹴鞠(けまり)しているところへ、表の侍がこう告げて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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