...彼は後妻を迎えるつもりだそうだ...
...母の再婚相手が後妻で、最初は仲良くやっていたが、最近は喧嘩が絶えないようだ...
...後妻ができると、元妻や子供たちとの関係が悪くなることが多い...
...彼女の父親が後妻を迎えたため、彼女は家を出て独立した...
...後妻になる前に、彼とは長い交際期間があった...
...今年の始に新井田氏の後妻として買い上げられたのだという事実は渡瀬の心をよけい放埓(ほうらつ)にした...
有島武郎 「星座」
...後妻に嫁(ゆ)きたがるもので...
薄田泣菫 「茶話」
...「あのとき、四郎さんのところへ逃げようと思ったのよ」「君の男は――文士?」「あのとき、四郎さんの兄さんに会ったわ」「それは俺も兄貴から聞いた」「あのとき、四郎さんのお母さんを見かけたけど、ずいぶん若い……」「あれは、おやじの後妻だ...
高見順 「いやな感じ」
...急に後妻を迎えてその悲しみを忘れさせようとしたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...親類や知人(しりびと)から後妻を勧められたが...
田中貢太郎 「放生津物語」
...先年細君に死に別れて目下後妻を求めている人があり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...D老人と立話する、或る老人の悶死、彼の後妻の薄情、等、等、等...
種田山頭火 「其中日記」
...親父(おやじ)の後妻にしたらと...
徳田秋声 「縮図」
...その後妻の、やはりかなりに若いソフィヤ・イワーノヴナという女は、彼があるユダヤ人と連れ立って、あるほんのちょっとした請負仕事のために出向いて行ったよその県から娶(めと)ったのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……遺産妻が亡くなった当時、私がなにかにつけて不自由な暮らしを続けているのを見るに見かね、後妻をもらえ、とすすめる友人が多く、また具体的な縁談も、いくつか持ちこまれた...
永井隆 「この子を残して」
...其(そ)の働(はたら)きが目(め)に立(た)てば立(た)つ程(ほど)後妻(ごさい)には居憎(ゐにく)い處(ところ)だと人(ひと)は思(おも)つた...
長塚節 「土」
...午飯(ひるめし)の後妻君と共に新宅へ引き移る事にした...
夏目漱石 「倫敦消息」
...一年ばかり前に娶(めと)った後妻(のちぞい)のお滝(たき)だけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私には後妻はない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...広海屋を殺(や)れなかったのは、残念だが、これは、いいものが手にはいったわい――と、思って、盗んで来たが、死なせてしまっては仕方がない――」と、独り言――ここまでは大分正気らしかったが、やがて、また、異常な笑いを笑って、「ヒ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ! これ赤児! きさまは、やっぱり、あの後妻の、間男の子でもなかったな――似ているぞ、広海屋に――あの与平の奴に――おや、何だって、友だちでも、仲間でも、商いの道は別だって――商人(あきんど)は、商いの道で戦うのだって? 長崎屋、つぶれて消えろ――だって? よくもいったな! が、まあ見ろ、おぬしの家も店も、そうら、あの通りの大火事だ! ヒ、ヒ、ヒ、あれをよく見ながら、畜生! おのれ、冥途(めいど)へゆけ!」気を失っている赤んぼの、咽喉を絞めかける三郎兵衛――雪之丞は、思わず、それへ飛び出して、長崎屋の腕の中から、あわれな、肉のかたまりを引ッたくった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...後妻(こうさい)寿慶は子を産まずして死んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これを後妻湯(うわなりのゆ)と呼んでおりました...
柳田國男 「日本の伝説」
...石清水八幡の宮司田中陶清の後妻は...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索