...滑らかな肌をしたこの後園の尼僧は...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...彼(か)れ等(ら)は自分達の後園(こうゑん)にそれを栽培したものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...“Cigarral”がなぜ後園といふ意味をもつてゐるかといふと...
薄田泣菫 「茶話」
...媼は南を引きずるようにして後園へ往った...
田中貢太郎 「竇氏」
...後園(バック・ガアデン)が...
谷譲次 「踊る地平線」
...梔子の実は去冬後園に出でゝ採取し影干になしたるもの...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...後園に菜種を蒔く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...後園に栽培したる薬草を摘み久米氏に托して贈る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この公園は旧三十五万石を領せる池田侯爵の後園(こうえん)にして...
福田英子 「妾の半生涯」
...仕方がないから王宮の後園へ歩み入り...
南方熊楠 「十二支考」
...雨後園松翠湿衣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...居る所を陶後園と云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...海晏寺は後園の上...
山本笑月 「明治世相百話」
...悩ましい後園の春色も衰え...
吉川英治 「三国志」
...後園の奥まった所にある一閣へ来て...
吉川英治 「三国志」
...後園の小閣に寝た...
吉川英治 「三国志」
...後園の古井戸へ投げこんでしまった...
吉川英治 「三国志」
...のみならず、袁紹(えんしょう)の未亡人劉(りゅう)氏は、まだ良人の喪(も)も発しないうちに、日頃の嫉妬を、この時にあらわして、袁紹が生前に寵愛していた五人の側女(そばめ)を、武士にいいつけて、後園に追いだし、そこここの木陰で刺し殺してしまった...
吉川英治 「三国志」
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