...目が動いたりする後世の人形に比べれば...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...それで何もかならずしも後世の人が私を褒めたってくれいというのではない...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...今の人が読むのみならず後世の人も実に喜んで読みます...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...後世の人を教えねばならぬというてわれわれは心配いたします...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...それでドウゾ後世の人がわれわれについてこの人らは力もなかった...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...それで後世の人が私によって大いに利益を得るにいたるのである...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...メリメ、ゴオゴリほどの男でも、その生存中には、それを敢えてしなかったし、後世の人こそ、あの小説の悪魔は、ゴオゴリ自身であるとか、メリメその人の残忍性であるとか評して、それはもう古典になれば、どちらでもかまわないことなのである...
太宰治 「春の盗賊」
...「私は金を貪るつもりはないのですが、ただすこし豊かにならないと、後世の人に、あの淵明は貧乏性だ、いつまでも世に出ることができなかったじゃないかと言われるのですから、それで我家(うち)を豊かにしていいわけにしたのです、だけど、貧乏人が金持になろうとするのはむつかしくっても、金持が貧乏になろうとするのは、わけのないことなのです、私の金は、あなたが勝手に遣ってしまってください、私は惜しくはありませんから」馬は言った...
田中貢太郎 「黄英」
...後世の人から作品のなかに見てとってもらいたいと著者が思ったところのものは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...これは全く後世の人の僞作と決められてゐるから...
内藤湖南 「支那目録學」
...常に後世の人に見られていることを意識しているような孔子の挙措(きょそ)の意味も今にして始めて頷けるのである...
中島敦 「弟子」
...しかし、もし学界と印刷技術が現在と同じ水準に引き続き留まるとしても、後世の人々が、たとえ千世代後でさえ、『ユリウス・カエサル』のような人物がかつて実在したかどうかを、そもそも疑い得ると考えることは、常識に反すると思われる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...且つは後世の人々をして其俤を偲ばしむる眞の方法ではあるまいか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...讀者の興味を彌が上にも湧き立たせ且は後世の人々をして其俤を偲ばしむる眞の方法」だと説いてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...これが解釋は後世の人に不可能でありますが...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...後世の人のために...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...後世の人たちはこんな風に言わないであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなもので自分を飾ったり後世の人の頭をふくらませたりしてはいけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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