...誰か一人(ひとり)ぶらさがるように後ろからNさんに抱(だ)きついたものがある...
芥川龍之介 「春の夜」
...収穫小屋の後ろにはおおかた耡(す)き返されて大きな土塊のごろごろする畑が...
有島武郎 「フランセスの顔」
...私はその後ろ姿を眺め...
田中英光 「野狐」
...なお膝頭で老人の背中を後ろから押えつけた...
豊島与志雄 「白血球」
...兵馬はその後ろ姿を見送って...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろから不意に目かくしをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...」そして彼は静かに後ろに振り向いた...
長與善郎 「青銅の基督」
...しかしこの時、燈籠(とうろう)の蔭、木戸の後ろ、縁側の隅などに、幾人かの人間が、餌(ゑ)に狙ひ寄る猛獸のやうに、眼を輝やかして居るのに、八五郎少しも氣が付かなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或晩香之助が夢中になつて土藏の土臺下の穴をかき出して居る後ろから忍び寄り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...罪亡しがいたし度うございます」繃帶だらけの手を後ろに廻して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後ろに続くものはなかった...
久生十蘭 「地底獣国」
...後ろにはもう闇(やみ)が続いているようなのが飽き足らず思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...後ろから送つて出て來たさち子は私共がくるまに乘る所まで蹤いて來て...
室生犀星 「巷の子」
...けれど間数は至って狭く、一の間、床の間、中の間、後ろ納戸、次の間、口(くち)の間、お膳(ぜん)の間、それに水屋が付いていて、黒竹の葉がのぞいている小さな忘れ窓が一つ...
吉川英治 「江戸三国志」
...争いでも起したのでございましょう」そのときもう彼の後ろへ来て侍列(じれつ)していた山田弥太郎...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう間に合わねえ!」石秀は相手のもがきを後ろから抱きしめたまま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そのまま後ろをみせて立ち去ることもならず...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ダッ――と追って弦之丞の後ろに組みつき...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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