...後ろも振り向かずにだんだん波止場から遠ざかった...
有島武郎 「或る女」
...そのいくさのあるという上野の山下(やました)の雁鍋(がんなべ)の真後ろの処(今の上野町)に裏屋住まいをしている師匠の知人のことに思い当ったのであります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一方では右手で頭の後ろをたたいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ちょっと後ろを顧みて...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろから火勢が煽るものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろの天水桶から飛び出して来た瞬間には...
中里介山 「大菩薩峠」
...幕府の方の後ろの金方はフランス...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろに残したお染のことを気にし乍ら...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...砂利屋が建て捨てた物置小屋の後ろへ廻ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎の後ろに立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろへ廻つて首へ細引をかけた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私の家でございます」後ろから口を出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前だ相だね」平次は人々の後ろの方に居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醉が發してウトウトとしたところを後ろから忍び寄つて突いたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翼を後ろにそらせて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...後ろにはしずんで行く夕日のななめな光線が落ちた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「ああ甘露――」舌うちして呟くと、後ろの方で、「ホホホホホホ……」「や?」「新九郎様、やっとお目が醒めましたそうな」「あッ、御方」ふり顧ってこう言ったまま、新九郎はしばらく呆れ果てていた...
吉川英治 「剣難女難」
...すぐ二人の後ろになった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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