...で散歩のつもりで甲板(かんぱん)の見回りに出ると岡さん」といいながらもう一度後ろに振り返って...
有島武郎 「或る女」
...暗を縫うて後ろに飛ぶ...
石川啄木 「天鵞絨」
...後ろで父の声がした...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...後ろを振り返ることがなかった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...いつか後ろに立っているのでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...万事は私が後ろ楯になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傷は後ろからたった一と突きにやられたもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「傷は後ろだね」「左肩胛骨(ひだりかひがらぼね)の下...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らくは後ろから手を廻して刄物を引いたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから抱き止めてその不心得を散々言ひ聽かせた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それで後ろ髪を引かれるおもひで...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...何時も後ろから蹴られました...
松永延造 「職工と微笑」
...物は限りがあってすぐれた美貌と申しても円光を後ろに負っていらっしゃるわけではありませんけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...黒い毛の一本も見ぬ見事な白髪をざんぎりにして後ろへ撫(な)でつけ...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...後ろ髪を引かれるような暗い心地は少しもしないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...後ろから追いかける吉次を嗤(わら)いながら...
吉川英治 「源頼朝」
...と――その後ろ姿を見送っていた老先生の眼のさきを...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...いざ後ろ手にドアをしめる段になって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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