...取返しのつかぬ口惜しさに頬にかゝる後れ毛を噛み切つても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...後れ毛のないようにかき上げた...
有島武郎 「星座」
...後れ毛一つ下げていないほどそれを清く守っているのを見ると...
有島武郎 「星座」
...後れ毛を掻上げる...
石川啄木 「天鵞絨」
...翌日(あす)の朝は結う筈の後れ毛さえ...
泉鏡花 「婦系図」
...乱れたままの後れ毛を...
泉鏡花 「婦系図」
...鬢(びん)の後れ毛を掻き上げて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...鶴子さんは後れ毛の多い白い頸脚(えりあし)を突出して三藏にコーヒー茶碗をすゝめる...
高濱虚子 「俳諧師」
...おしげは赤茶けた後れ毛をふるわせ...
豊島与志雄 「死の前後」
...後れ毛が頸筋に戦いていた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...孝太郎はその横顔の上に震える後れ毛を見た...
豊島与志雄 「囚われ」
...いつも頸筋にねっとりと鬢の後れ毛をからみつかせてるのに...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...お清はしなやかな指先で前髪の後れ毛を撫で上げながら...
豊島与志雄 「人の国」
...髪の後れ毛をちょっと唇に含む嬌態をなすことがある...
豊島与志雄 「文学以前」
...白い襟に後れ毛が絡んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縮れた後れ毛がひとふさ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...髷の根も抜けた――後れ毛は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こみあげて来る感情を押えるに力の足りない様に膝をムズムズ動かしたり下を向いて後れ毛を丁寧に耳のわきに掻き上げたりした...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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