...小父さんは登志子の顔を見ると昼の汽車に後れたことを彼女のためだといって責めた...
伊藤野枝 「わがまま」
...まだまだ今の若いものなどに後れを取らぬつもりである...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...「私達はもう時代に後れてゐる...
薄田泣菫 「喜光寺」
...註文の時間に後れるとか間に合わせの品が出来るとかして...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...十日二十日後れるに至っては...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...後れて參加した獨逸にも相當の文獻はある...
橘樸 「支那を識るの途」
...彼に後ればせの好意を示すためか...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...学校に後れてしまった...
豊島与志雄 「楠の話」
...植込の影にちろちろ泣き後れてる虫の声がび聞えていた...
豊島与志雄 「好意」
...後れずについてくる...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...三百年の立後れをもち...
中井正一 「地方文化運動報告」
...と少し後れてあんな奴もゐる...
中原中也 「夏の夜の話」
...ややともすると後れ勝ちの自分よりはこの赤毛布の方が遥(はるか)に取り扱いやすかったに違ない...
夏目漱石 「坑夫」
...その気後れを気づいてゐる者と...
林芙美子 「浮雲」
...しかしまだ/\知らない人も多いだらうからさういふ謂はゞ外国語を習ひ後れた人には...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...勉めて其に後れぬようにと心掛けていた……いや...
二葉亭四迷 「平凡」
...「流行後れ(パツセエ)」になつたものは新らしく見えるやうに遣り直させ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼よりやや後れて出た雄弁家たちもまた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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