...この人より少し後れてペルシアにアブド・アル・ラフマン・アル・スフィ(Abd-al-rahman Al-Sufi 紀元九〇三−九八六年)がいた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...碌(ろく)な記者の少い東京に出ても少くとも筆の上だけでは決して後れを取るまいといふことを語る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...全然時勢後れの骨董物となりさがりて...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...やや後れて少年佐伯が食堂の入口に姿を現したと思うと...
太宰治 「乞食学生」
...後れて參加した獨逸にも相當の文獻はある...
橘樸 「支那を識るの途」
...やがてN氏も後れて來著し...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...最早手後れになって居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...南の方へ渡り後れた鴨にしては...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...挿絵をみると主人公の太鼓手は撥(ばち)をあげて胸にかけた太鼓をうちながら後れる味方をしりめにかけて進んでゆく...
中勘助 「銀の匙」
...「後れたるは掟ならぬ恋の掟なるべし」とアーサーも穏かに笑う...
夏目漱石 「薤露行」
...しかし時代後れの御荷物を丁寧に二人まで背負(しょ)って...
夏目漱石 「虞美人草」
...あるいは時世後れであったりあるいは無意味であったりあるいは有害であると認むるものが少くない...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...宇内の大勢に立ち後れず...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...その後れ先立つ有様を面白く思つて見てゐました...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...概して云えば技術的に後れている平凡な軍事的沙漠映画の印象であった...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...只安佐の生れたのが幾勢より後れてゐたことだけは明である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夕(ゆうべ)には人に後れて反(かえ)った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それに後れるようなら帰りは延びる...
山本周五郎 「新潮記」
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