...大分後れたにもかかわらず...
泉鏡花 「婦系図」
...豫期の時刻より後れて新宿驛に駈け付く...
大町桂月 「夜の高尾山」
...おくみは一足後れて洋傘(かうもり)を畳んだ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...私は若干気後れがして割り込めなかった...
高見順 「如何なる星の下に」
...後れて參加した獨逸にも相當の文獻はある...
橘樸 「支那を識るの途」
...時代後れのしたような歯医者の所へ好んで出かけた...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...しかも平生歩きつけてゐる旅舎の主人は平気で二人の後れるのを待つたり...
田山録弥 「山間の旅舎」
...旧(ふる)い旧い流行後れの黒の中高帽を冠つて(学生で中高帽などを冠つて居るものは今でも少い)それで...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...其処へ兼子と幾代とが後れてやって来た...
豊島与志雄 「子を奪う」
...勘定するためにちょっと後れたのだったろう...
豊島与志雄 「庶民生活」
...」「それでももしか手後れでもして赤痢にでもなったら...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...そんなことを言わずに貸してもらいてえ」「一足後れたのが手前の不運だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...失礼ながら時代後れだとも思いました...
夏目漱石 「私の個人主義」
...髪はぐるぐる巻にして油つ気もないので後れ毛は容赦なく...
平出修 「夜烏」
...「流行後れ(パツセエ)」になつたものは新らしく見えるやうに遣り直させ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一年ばかり後れてのある夏...
水野仙子 「道」
...後ればせながら、御返事申上ます...
宮本百合子 「「小売商人の不正事実」について」
...少々時代後れだよ……気の毒ながら途中で戻って来たんだ』とルパンを傍(そば)に突き除けつつ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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