...従って時勢の進歩に後れて...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...やゝ後れては、高山樗牛が『太陽』に拠つて、かれの作品を非難した...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...文武官・小商人・其の他の小市民層及び後れた層の農民等々と結び付いて...
戸坂潤 「技術の哲学」
...特殊科学的認識の実質的な前進に対する哲学の立ち後れは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...後れて居ることもあつて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大勢の土人が立ち並んでゐるのにちよつと気後れがし...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...少し時候後れのセルの着物をきて...
豊島与志雄 「好意」
...其処へ兼子と幾代とが後れてやって来た...
豊島与志雄 「子を奪う」
...私と同じように酔っ払って帰り後れた愚かな男の影が...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...一列車後れると成田で空しく數時間待たねば成らぬ...
長塚節 「記憶のまゝ」
...「後(おく)れて行くものは後れて帰る掟(おきて)か」といい添えて片頬(かたほ)に笑う...
夏目漱石 「薤露行」
...一々の利害得失やらに就(つい)て一言の意見を述べる事の出来ないのを大いに時勢後れの如くに恥じた...
夏目漱石 「余と万年筆」
...なお積極的に促進するや(ママ)二十五頃上京して両兄に直々会って後日後れさせぬよう協力することにいたしました...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...大分後れて呑気な脚どりでぽか/\と従いて来る後ろの百合子達を振り返つて「これから...
牧野信一 「南風譜」
...誠に学問の進歩に対し後れ返ったことどもで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...縮れた後れ毛がひとふさ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...何處でも雪の消えるのが後れるものだ...
三島霜川 「解剖室」
...到頭その頃としては婚期に後れたといってもよい年まで新沼家に奉公し続けて来たのだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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