...またその以後の記憶もない...
海野十三 「三人の双生児」
...漱石氏と道後の温泉に入浴してその帰り道などに春光に蒸されながら二人で神仙体の俳句を作ったのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...散りての後の哀れは思はず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...消費せられる最後の単位またはこの単位の最後の部分の強度まで...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ヴェリチャーニノフの有罪無罪をきめる最後の一言が漏らされるのを待っているらしく...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...窪田空子伯林より帰来りて欧洲戦後の状况を語る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...自分は彼れレニエエが「われはヴェルサイユの最後の噴泉そが噴泉の都の面(おもて)に慟哭(どうこく)するを聴く...
永井荷風 「霊廟」
...後の不安が予想される喜びに住みたくはないものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この島の最後の娘もあるいは素晴らしく美しく怜悧(れいり)な子(もちろん島民の標準においてではあるが)ではあるまいかと...
中島敦 「環礁」
...生命の最後の痙攣(けいれん)が走ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後の章には、小仏(こぼとけ)の峠もほどなく越ゆれば、上野原、つる川、野田尻、犬目、鳥沢も過ぎて猿(さる)はし近くにその夜は宿るべし、巴峡(はきょう)のさけびは聞えぬまでも、笛吹川の響きに夢むすび憂(う)く、これにも腸(はらわた)はたたるべき声あり勝沼よりの端書(はがき)一度とゞきて四日目にぞ七里(ななさと)の消印ある封状二つ……かくて大藤村の人になりぬ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...揺れかへつた後の...
原民喜 「鎮魂歌」
...平和恢復後の事態において...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...抽斎歿後の第十一年は明治二年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それでもジャックは死ぬ前の最後のあがきのように...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...信長の次男の茶筌丸(ちゃせんまる)――後の信雄を...
吉川英治 「新書太閤記」
...越後の石川播磨なれと聞くからに...
吉川英治 「新書太閤記」
...「どなた様ですか」すると、生垣隣りの、しもたやの窓が開(あ)いて、四十前後の女が、寝衣(ねまき)すがたで外を覗いた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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