...その後のことは、座敷牢のはらからのことだけではなく、妾の母についても知るところがない...
海野十三 「三人の双生児」
...その最後の一匹が応えた...
海野十三 「地球盗難」
...彼奴は最後の土壇場になっても...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...越後の海浜(かいひん)八十里の中ほどに独立(どくりう)して山脉(さんみやく)いづれの山へもつゞかず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...最後の馬力をかけよう...
太宰治 「津軽」
...雨後の空がまだどんより灰白色に曇つてゐる時三千尺の聖ヶ岳は須雲川の溪谷の彼方に屏々として眞鯉の背の如き濃藍色の山膚をくつきりと浮出してゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...このかすかな伴奏の音が、別れた後の、未来に残る二人の想いの反響である...
寺田寅彦 「秋の歌」
...あたかも倒れんとする樫(かし)の木が斧(おの)の下に最後のおののきをするようなものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先の方と後の方にも短い棒が立つてゐます...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...十二三間ばかり後の方に...
豊島与志雄 「轢死人」
...捨てたる後の苦しみを嬉(うれ)しと見しも君がためなり...
夏目漱石 「薤露行」
...後の煩(わずら)いにならないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは私が自分の宿題の最後の方がすこし不出來なことを考へてゐるせゐだつたのだ...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...他の諸馬これに倣うて各退却してその後の馬を衝いた...
南方熊楠 「十二支考」
...省三 今度の戦争は最後の戦争だ...
三好十郎 「冒した者」
...越後の方ではこれをまたナシモノとも呼んでいる...
柳田國男 「食料名彙」
...前後の松明(たいまつ)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...病後の体は決してほんとではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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