...今逃げたって後で逃げたって同じだよ...
梅崎春生 「日の果て」
...後で探したというわけですね」「仰有(おっしゃ)るとおりですわ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...後で、「ごめんなんせ」という...
鈴木三重吉 「千鳥」
...お蔭で急場を救われたものの私は氏の都合が気になって後で訊くと...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その晩母の立ち去った後で...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...終(つい)には頭の最後ではあるまい乎...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...マルファ・イグナーチエヴナは眼をさました後できまって頭痛がするのでございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あなたが急にいなくなったら後でどうなるでしょう...
夏目漱石 「こころ」
...困難の原因を明らかにした後で心理的な影響によって治療を行った...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...「晩飯の後で、母屋からここへ食物か呑物(のみもの)を運んで来なかったか、――誰か用事か何かで来たものはないか、――ゆうべ飯の後で外へ出た者は誰と誰で、出なかった者は誰と誰か、詳しく調べて来てくれ」平次は八五郎に細々(こまごま)と言い付けて、それから今朝死骸を見付けたという、番頭の有八を呼びました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掛り同心と町役人が引揚げた後で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背後で少女たちがささやいている扉を指さして言った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そのために後で両方の顳だけでも二百四十匹からの蛭を吸いつかせなければならなかったほど顔がぽんぽんに腫れあがったことがあるなどと話したものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...後でそれが晶子さんのだと分つて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...土佐でも越後でも...
柳田国男 「山の人生」
...後で聞いてみたら姉と妻も同様であったと言う...
夢野久作 「少女地獄」
...後で悠っくり叩いてやる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...嫁入り道具衣裳持ち物の悉皆(しっかい)を受け取りに来たのが最後であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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