...春琴の師匠春松検校の教授法もつとに厳格をもって聞えていたことは前述のごとくややもすれば怒罵(どば)が飛び手が伸びた教える方も盲人なら教わる方も盲人の場合が多かったので師匠に叱(しか)られたり打たれたりする度に少しずつ後ずさりをし...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...得意の横歩きでもって後ずさりした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...すると馬はお互いに少し後ずさりをしたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...郵便局長も後ずさりをしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まぶしさに思はずちよつと後ずさりした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...群集がたじたじと後ずさりをしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ヘルマンは思わず後ずさりするはずみに...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...尾田はあっと小さく叫んで一歩後ずさり...
北條民雄 「いのちの初夜」
...彼は後ずさりしてマスクをはずし...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...キスの一つもいいだろう」ビートリスが後ずさりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...よろよろと後ずさりして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...アイダは驚いて後ずさりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...指がうずうずする」モートンが後ずさりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...びっくりして後ずさりする様は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...皆驚いて後ずさりして目を手で覆った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...わたしは後ずさりをした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「……左様なら」赤毛赤髯(あかひげ)の兵卒は、後ずさりに、出て行った...
吉川英治 「三国志」
...「……分ったかい」於福は、後ずさりながら、手代の手から寝衣包(ねまきづつみ)と、塩の袋を取って、地へ置くと、あわてて行ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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