...眼の前の停車場がずるずると後ずさりを始めるのを待つともなく待ちかまえていた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...相手もさすがに一時は後ずさりしたが...
上田広 「指導物語」
...いそいで後ずさりした...
太宰治 「地球図」
...青ざめた顔でよろよろと後ずさり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...前よりもまた少し後ずさり気味で...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ずさりに膝行(ゐざ)りよるといつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アカーキイ・アカーキエウィッチのその風体(ふうてい)を見ると思わずたじたじと後ずさりをした...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...婦人連を横目で見やりながら後ずさりをして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...つづいて芦田と牧とが両手をあげて後ずさりをしながら帰ってくる...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...私は怖ろしさのあまりに後ずさりをしようとしたが...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...思わず後ずさりながら...
堀辰雄 「ほととぎす」
...おろおろしてマクスグラジャ大将とマクスウェルを眺め、後ずさりして、口ごもった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...アイダは驚いて後ずさりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...メイが怖がって後ずさりしたのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...指がうずうずする」モートンが後ずさりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...けれども碓氷峠にさしかかってからは季節は後ずさりして...
矢田津世子 「茶粥の記」
...「……左様なら」赤毛赤髯(あかひげ)の兵卒は、後ずさりに、出て行った...
吉川英治 「三国志」
...森はひょろひょろと蹌踉(よろめ)きながら後ずさりし...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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