...靜子は吉野に會釋して怡々(いそ/\)下女の後から出て行く...
石川啄木 「鳥影」
...「待て!」いきなり後から...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...「コラッ誰やッ」署長は背後から飛びつきざま...
海野十三 「蠅男」
...日本は後から興ったために仕合せである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...女は後から歩きながら疲れたように可愛らしい呼吸(いき)を切った...
田中貢太郎 「花の咲く比」
...許宣もその後からあがったが...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...後から水でもかけられるやうな氣がするのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...「こゝだけは父が後から改築したんですが...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...後からおとなしくついて来るものですから...
豊島与志雄 「林檎」
...医者の手落であっても、御寿命であっても、又、噂の如く調伏であったにしても――そして、離別されて、母は、一体、どうするだろう?――母に何んの罪もないのに、ただ、家中へ自分の申し訳を立てるだけで、妻と別れ、子と引放し、一家中を悲嘆の中へ突き落して――それが、武士の道だろうか)南玉は、二人の背後から、流行唄の君は、高根の白雲か浮気心の、ちりぢりに流れ行く手は、北南昨日は東、今日は西と、唄っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...その前後から、お松は船長附専務のようになって、絶えず駒井のために働き、また同時に自分を教育することになったのは、どちらにとっても幸いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...後から考えて見れば...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...「兄さんは?」「一番後から出て来たようです」裏口へ帯ひろ解けで出た半次郎の取乱した姿は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...衣裳入れの葛籠(つづら)に手をかけたとき、金五郎は、背後から、頭へ、鳶口を打ちかけられた...
火野葦平 「花と龍」
...その後から、凄まじい騎馬が砂煙を立って城下へ七、八騎飛んだかと思うと、一隊の武士が悄然と頸垂(うなだ)れ勝ちに跫音も湿って帰って来た...
吉川英治 「剣難女難」
...後からはいってきた母は...
吉川英治 「新書太閤記」
...後から云いたした...
吉川英治 「新書太閤記」
...其處が香取の森であると背後から細野君が呼ぶ...
若山牧水 「水郷めぐり」
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