...栗のやくるを待つときは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...奧州濱街道に出でて、金町に至り、電車待つ間に、葛西靈松と稱する老松を看る...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...唐門の外に立ち神官の來たるを待つ...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...やむを得ず待つことにした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此等の人々は其日を待つてゐる事が話の模樣から分つた...
高濱虚子 「横山」
...梅村屋の二階で潮時を待つてゐるのだつた...
竹久夢二 「砂がき」
...敬坊は早退して待つてゐてくれた...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は徳次の方でめづらしく今泉の近づいて来るのを待つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...待つが故にのみそれは遠い...
中井正一 「「壇」の解体」
...さうするとふと臺所へ行つた儘幾ら待つても來ない...
長塚節 「記憶のまゝ」
...寝転(ねこ)ろんでただ退院の日を待つだけであった...
夏目漱石 「明暗」
...ソオルは署長が外套を着るのを待つてゐた...
南部修太郎 「死の接吻」
...橋の袂(たもと)で何處かの小僧さんが待つて居て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は此處で待つて居るから」平次が庭石の上に腰を掛けて待つて居る間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「待つて呉れ/\...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...松の蔭(かげ)に隠れて天から釣瓶(つるべ)の下りてくるのを待つてゐました...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...私はあなたを待つてゐる...
三好達治 「測量船」
...作者の空想に待つことあればなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
便利!手書き漢字入力検索