...私が企てた復仇(ふっきゅう)を待つまでもなく今天涯(てんがい)にのがれ出でた相良十吉であったが...
海野十三 「空中墳墓」
...我藩もなるべく隠忍持重して時節を待つ外はない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...時々叔母とその娘の所に泊りに来ることにして転任を待つてるうちに一年経つてしまつたのであり...
中原中也 「引越し」
...ドイツが再び昔日の光榮を恢復する日を待つてるのだと信じてゐる...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...ちよいと待つた」平次は飛付いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...呼んで見な」ガラツ八は飛んで待つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「一寸待つて下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手人は誰なんです親分」「待つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私たちの身體からたゞ靈魂が離れるのを待つてゐらつしやるのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...実際さらに二週間待つのが策略だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...もう四五日待つて呉れと云ふのに何うしても動かないぢやありませんか――」「だつて大森さんのもう四五日なんて...
牧野信一 「女に臆病な男」
...そして小父さんは此処で待つてゐて呉れ――と云ひ出して諾かなかつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...」「待つた/\!」堀田は慌てゝ兵野の口腔をおさへた...
牧野信一 「露路の友」
...「それは百年河清を待つの愚に等しい...
山本周五郎 「新潮記」
...燒跡の金庫があくのを待つてゐた人たちは...
吉川英治 「折々の記」
...そのたくましい伸びを待つこそ...
吉川英治 「私本太平記」
...待つ間(ま)おそしの勢いで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...勝入がこれへ来るのを待つまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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