...四人が揃ふのを待つてゐたのに...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...六畳で青木さんをお相手に待つてゐて下さるのであつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...非常に立派な馬車が何臺も待つてゐた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...のんきに福の神の御入来を待つがよい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「小母さん、待つてくれ、俺は白ばくれもせん、嘘も云はん、本当に俺は何も知らなかつた、何のために狂人病院へ這入つたのか、ちつとも判らなかつた、伯父も何も云つてくれない、昨日帰つたから、落ちついたなら聞かうと思つてをつた、さうか、それは、」源吉は大きな呼吸を吐いて俯向いたなりにまた考へ込んだ...
田中貢太郎 「海異志」
...次の日曜を待つことにしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人生の終りを待つてゐるのみであるとは...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...明日(あした)の朝まで待つてゐなさい...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...葬列の通過を待つべく余儀なくされた時...
夏目漱石 「三山居士」
...わき眼も振らずに待つて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奴さん大きな口をあけて待つてたから...
長谷川時雨 「夏の夜」
...でも待つ方を選んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...」「待つてゐる間が厭だな...
牧野信一 「秋・二日の話」
...彼等の姿が廊下の先へ曲るのを待つて...
牧野信一 「女に臆病な男」
...そして善蔵氏の「虫封じ」を待つてゐるHの愚かな父である...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...遂(つい)に吾が狭山第一捜索課長の出動を待つに一決し...
夢野久作 「暗黒公使」
...待つほどに更(ふ)くるほどに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...宵ごとにちかづく初春(はる)を待つ支度などに忙しいのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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