...宜しく平心を以て之を待つべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...吾々かうして半日待つてゐてさへ随分怠屈なおもひをしますが...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ふたりが飢え死にするのを待つのだろうか...
江戸川乱歩 「影男」
...いまにチロオヌ壊滅の報告がくるかといらいら待つにもかかわらず...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「いや、待つ事は出来ぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...伊予路はすつかり春景色になりましたが、今春はぢつとして待ちませう、待つ心、それは大切なものだと思ひます、おちついてしづかにしづかに、そしてしづかに...
種田山頭火 「松山日記」
...待つてゐ給へ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...これも待つて居たやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここで吉左右(きっそう)を待つがいい」平次は手早く仕度をして立ち上がります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...分りましたよ」其處に待つて居たのはガラツ八です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...待つてゝね...
平山千代子 「「みの」の死」
...あてにならない福島屋の送本を待つてる間に...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...彼等はみんな怠けていた――バックもジョン・ソーントンもスキートもニッグも――自分たちをドースンへ運んでいつてくれる筈の筏のくるのを待つていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...長春では赤木本城の諸氏が夜食を共にして話す積りで待つてゐられる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...彼女は自分が仕度をして待つてゐるのはその男一人のためであり...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...待つ程もなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の令を待つのももどかしく思っていた味方の旗本の小勢であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...半瓦(はんがわら)弥次兵衛の帰りを待つほどのことはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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