...坊やと二人で貴方があたしのところへ帰ってくるのを待つんです」「ウン判った...
海野十三 「振動魔」
...陽子や光(みつ)ちやんなどは、とても待つて、毎日交代に停車場へ出張してゐたのですよ...
太宰治 「津軽」
...ちよつと待つとくなはれ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...――どうぞ待つものが来るやうに...
種田山頭火 「一草庵日記」
...「君ちよつと待つてくれ給へ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...マリユスははいれと言われるのを待つかのように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...待つてゐた他の者達が手持ぶさただつたので...
新美南吉 「耳」
...平次自身の乘出して來るのを待つ外はなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下小屋の連中はその持場を出だして棟木を待つだけになった柱組みを取りまいた...
本庄陸男 「石狩川」
...三テル子を待つ間に私は...
牧野信一 「日本橋」
...似而非(えせ)神職の説教などに待つことにあらず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...兄さん、お腹減つたべ? 直ぐに膳の仕度すつから、待つててよ...
三好十郎 「地熱」
...いくら待つても駄目なことが珍らしく無かつた...
三好十郎 「肌の匂い」
...肉体どもは彼らの霊魂の侵入を待つ間にわるい状態になるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...亀戸へ帰るのを待つよりしようがないでしょう」と東蔵は云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ひとの手を待つまでもなく...
吉川英治 「三国志」
...ピラと彼の待つものが切窓から降りて来て...
吉川英治 「私本太平記」
...新しい様式の創造が天才を待つのは当然である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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