...それは又待ち望むことゝ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕は恐れながらも猶待ち望む心を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...復活の日を待ち望むやうに孤立の日を待ち望んで來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これからの出世を待ち望むのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...煙草をふかして機会を待ち望むのほかに何事も手につかない...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...どこからかこの不安な人心を統制して呉れるような強力を待ち望むことだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...矢島さんは何かを待ち望むような心地で会社に入った...
豊島与志雄 「過渡人」
...ただ不慮の事変を待ち望むようになり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...信仰にはいることなどをそこに待ち望むことは明らかにできなかったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...万民の待ち望む中興の時代が来るのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くその歯をじかに黒土に触れる日を待ち望むように...
原民喜 「忘れがたみ」
...何でもすぐにしたいと待ち望むやうになるでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あてもなく待ち望む気持で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...彼等の待ち望む忘却を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...日本民衆の中に或るパアセンテイジで戦争を待ち望む気持を持った人々がいるそうですが――そして私もその事実を多少知っていますが――しかし...
三好十郎 「恐怖の季節」
...あっぱれお役に立って呉れる日を待ち望むだけである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それはいまの世の人たれもが待ち望む一つの明判断(めいせきはんだん)に似た希望であった...
横光利一 「微笑」
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