...――御待ちなさいよ...
芥川龍之介 「奇遇」
...別に開会を待ち兼ねるでもなく...
芥川龍之介 「路上」
...やるから待ちゃアがれ!」みずから帯の間から古い黄金を取り出し...
岩野泡鳴 「耽溺」
...本艦がひそかに待ちうけている海面へ出られるはずだった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...おれを待ちぶせして...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...とうとう御殿の中につり天じょうをこしらえて待ち受けております...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...待ちこがれてゐましたが...
鈴木三重吉 「星の女」
...お待ちしておりましたのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...「待ちな、弁信さん、お前さっきから目も見えねえくせに、方角が違うの、この分では島へ着けないのと、ひとりぎめでやきもき言っているが、論より証拠だ、見な、島が見えるよ、つい、その鼻の先に、立派な島が浮いてるよ」「えッ――島がありますか」「見な――と言ってもお前にゃ、見えねえんだな、おいらのこの眼で見て間違えがねえ、そら、ちゃんと、この指の先に島があらあ」米友が指さす前には、たしかに蓬莱(ほうらい)に似たような島が浮んでいることは間違いがないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなところだ」「それじゃ出かけましょう」「待ちなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう三日ばかり御待ち下さいまし」一時逃れと解つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かれは「もうしばらく待ちたまえ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...途中を邀して待ちかまえていた蜀軍が...
吉川英治 「三国志」
...お待ち申そうほどに...
吉川英治 「新書太閤記」
...思いきった値に、競(せ)られたのはいいが、悪戯(いたずら)か、間違いかと、不安を感じだして、「二番札の方も、少々、お待ちを」と、あわてて、どなった...
吉川英治 「野槌の百」
...はやく行こう都まで」「お待ちなさいよ」吉次は...
吉川英治 「源頼朝」
...茶釜(かま)の湯の沸(たぎ)りを待ちながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...スペイン人たちは待ち切れなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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