...振替(ふりかへ)の来る日を待ちくらしたのである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...アヌンチヤタが一言の囑(たのみ)を待ちて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...どんな品物を待ちわびているのであろうか...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...ここでお待ちになっていてください...
海野十三 「爆薬の花籠」
...貴男の来られるのをいつまでも待ち続けている妾を見兼ねたのか...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...もともと「釣瓶取られて」等の句にて味わい得たところのものをこれらの句の上にも待ち設けていた人々にあっては一応失望せずにはいられないのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...思いがけなく……実は心待ちにしていたのだが...
豊島与志雄 「白血球」
...「お待ち申しておりました」この分では...
中里介山 「大菩薩峠」
...時を待ちすぎたのだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...待ち設けてゐる御客が来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...相手の出やうを待ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなことでございましょう」平次は膝に手を置いて次を待ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雑誌の出るのを待ちこがれた経験はない程である...
平林初之輔 「小酒井不木氏」
...到底待ち切れなくなつて思ひ切つて帰つて了はうかとも思つて...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...彼女は汝と会う日を白き石もて印しつつ待ちてあるにや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この売僧(まいす)に話してやれ」「へい」待ち構えていたように...
吉川英治 「親鸞」
...楽しみで待ち遠で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心待ちの人と会う日も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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