...ぼく待ちどおしいんだがなァ」「ウン...
海野十三 「海底大陸」
...緊張に青ざめて待ちうけていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...客は待ちかねてそれとなく催促をしてみた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その飛び出したところに明光と喚声が待ちかまえているので...
谷譲次 「踊る地平線」
...「まあお待ちなさい...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...それに對して一々義理をいうて來るのが待ち遠であつた...
長塚節 「開業醫」
...むしろ待ち草臥(くたび)れたといった方が適当であった...
夏目漱石 「明暗」
...待ち切れないで出かけてゐるんだらう...
牧野信一 「サクラの花びら」
...信二はおそれながら待ちつづけていた...
山川方夫 「その一年」
...「手を束(つか)ねていても、わたしたちは亡ぼされてしまう、生きるか死ぬかの、時が来たのです、甲府城には、武器も、兵粮(ひょうろう)も、馬も、兵も集めてある、恵林寺さまの御遺志を守って、城にたてこもって、ひと合戦するか、黙って幕府の手に捕われるか、途(みち)はこのうちの、一つよりほかにありません、また、武田家再興の望みも、この機会をのがしては、もう決して来はしません、これが、百三十余年のあいだ、待ちに待った、たった一度の機会です、今後には決して望みのない、たった一度の……」こんどこそ、彼は思いだした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...本国へ帰る為めに船待ちをして居る日本人だとでも思つたらしく其(その)巡査から気の毒相(さう)に顔を眺められたのも淋しかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...江戸へ帰って吉報をお待ちなさるがいい」「アア...
吉川英治 「剣難女難」
...信長の帰りを待ちもうけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...お待ち申しあげますが――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...待ちかねていた奉行に逐(ちく)一を語ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そしてそれぞれ金甲(きんこう)鉄鎗(てっそう)の燦然(さんぜん)たる部将のもとに楯(たて)をならべ――ござんなれ烏合(うごう)の賊――と弩弓(どきゅう)の満(まん)を持(じ)して待ちかまえていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この売僧(まいす)に話してやれ」「へい」待ち構えていたように...
吉川英治 「親鸞」
...夜の白むのを待ち遠しがって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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