...鷹(たか)の羽(は)の征矢(そや)が十七本(ほん)...
芥川龍之介 「藪の中」
...二十あまり征矢(そや)をさしたのは...
芥川龍之介 「藪の中」
...「矢張今日限りだ」といふ考へが征矢(そや)の如く閃いた...
石川啄木 「病院の窓」
...「矢張今日限りだ」といふ考へが征矢(そや)の如く閃いた...
石川啄木 「病院の窓」
...夕されば星天(せいてん)に征矢(そや)を放ちぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...征矢なす水のはやけば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...負征矢の碎るまでに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...百千万の銀の征矢(そや)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敵の征矢(そや)に片方の眼を射られながら...
柳田國男 「日本の伝説」
...筑波根の上を環(めぐ)れる夕暮や雪と輝く薄衣(うすぎぬ)に痛める胸はおほひしか朧氣(おぼろげ)ならぬわが墓の影こそ見たれ野べにして雲捲上(まきあぐ)る白龍(はくりう)の角も割くべき太刀佩きて鹿鳴(かな)く山べに駒を馳せ征矢鳴らしゝは夢なるかわれかの際(きは)に辛うじて魂...
横瀬夜雨 「花守」
...征矢(そや)の如く駆けぬけて城下の町へ走った...
吉川英治 「三国志」
...征矢(そや)のように翔(か)けてきた一羽のくろい大鷲(おおわし)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...クロを?」かれはとつぜん蛾次郎のいるほうへ征矢(そや)のごとく飛んでッた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...手の槍を征矢(そや)のように投げつけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...森々(しんしん)の剣(つるぎ)密々の戟(ほこ)柳花(りゅうか)水を斬り草葉(そうよう)征矢(そや)を成す濠(ほり)を繞(めぐ)る垣は是(こ)れ壮士(おのこ)祖殿(そでん)には在(あ)り 三傑の子当主の朝奉(ちょうほう)智謀に富み事しあらば 満城吠(ほ)ゆ独龍山上 独龍岡下(こうか)窺(うかが)う外賊は仮にもゆるさず一触霏々(ひひ)の虫と化(け)し飛ばさん「おや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大魔軍の征矢(そや)かのように...
吉川英治 「親鸞」
...征矢(そや)みたいに駈け出した...
吉川英治 「親鸞」
...寺の土塀と渓流のながれに沿って下町のほうへ征矢(そや)のごとく逃げ去ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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