...言句(もんく)なしに往生するさ...
泉鏡花 「婦系図」
...霜どけ路に進退きわまり立往生することもしばしばでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...わしもこれでさっぱり往生するだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...極楽世界に往生すると言われている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああしてせいぜい地上を走っているそのうちには前途から誰か心得のある奴が出て来て取捕まえてくれるか、そうでなければ馬め自身が行詰るところまで行って、立往生するか、顛落(てんらく)するかよりほかはないものだ――ただ、往来雑沓(ざっとう)の町中ででもあるというと、他の人畜に危害を与えるおそれもあるが、その点に於てこういう野中では安心なものだ――という腹が米友にあるから、焦(あせ)りつつも、いくらかの余裕をもって走ることができるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏の願力を強縁として乱想の凡夫も浄土に往生することが出来るのでございます」と...
中里介山 「法然行伝」
...お前は安らかに往生するがよい...
中里介山 「法然行伝」
...浪のままに流れ漂うて往生する事がさかんに行なわれた...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...安らかに往生する工夫は無いものかと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...少し善ければそれで我慢して置いて安楽に往生するサ...
正岡子規 「墓」
...少し善ければそれで我慢して置いて安楽に往生するサ 迷わずに往ってくれたまえ...
正岡子規 「墓」
...思い切りよく往生するかも知れねえ――彼の足は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...南無阿弥陀仏が往生するぞ」と説いた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人が往生するのではなくて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かくて南無阿弥陀仏が往生するのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...離しおれと云うたら……云うたて聞こえんけに往生するのう...
夢野久作 「笑う唖女」
...おれはおめえに拝まれて往生するほど善い人間に出来ていねえ不しあわせ者だ」「…………」「おう...
吉川英治 「銀河まつり」
...小事故のため芦屋警察の前で一時間ほど立ち往生する...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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