...戦車は間もなく燃料つきて立往生する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...言句(もんく)なしに往生するさ...
泉鏡花 「婦系図」
...十二月になると時々汽車が立ち往生することさえあるよ」同行の土田がそういって前の席から説明した...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...「じゃ手前らはみんなぶらんこ往生することになると思うな...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...間違って咲いた神の花はどうにも萎(しぼ)みようなくて往生する...
谷譲次 「踊る地平線」
...極楽世界に往生すると言われている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああしてせいぜい地上を走っているそのうちには前途から誰か心得のある奴が出て来て取捕まえてくれるか、そうでなければ馬め自身が行詰るところまで行って、立往生するか、顛落(てんらく)するかよりほかはないものだ――ただ、往来雑沓(ざっとう)の町中ででもあるというと、他の人畜に危害を与えるおそれもあるが、その点に於てこういう野中では安心なものだ――という腹が米友にあるから、焦(あせ)りつつも、いくらかの余裕をもって走ることができるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「わしは明年の二月八日往生する...
中里介山 「法然行伝」
...決定(けつじょう)して南無阿弥陀仏にて往生するぞと...
中里介山 「法然行伝」
...大抵七八時間の「早さ」で往生するのを防ぎ...
長與善郎 「青銅の基督」
...僅(わず)か数カ月のうちに往生するのも出来る...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』下篇自序」
...締められた位で往生するやうな婆アぢやあるめエ」いきなり死骸を抱き起しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人は極樂に往生することは出來ないものとし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又この世から極楽浄土へ往生する如く...
二葉亭四迷 「浮雲」
...全くあの荒野で野火に囲まれたならば誰しも往生するのが当然であろう...
牧野信一 「ゼーロン」
...唐松村ときいたならば二のあしを踏んで往生するであらう――と私達は一決したのであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...少し善ければそれで我慢して置いて安楽に往生するサ 迷わずに往ってくれたまえ...
正岡子規 「墓」
...かくて南無阿弥陀仏が往生するのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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