...だから彼はこれらの感情が往来するのに従って...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...蓆(むしろ)旗――神経を尖らして往来する同志達――俺達は各々部署についていた一人残らず俺達はみんな云っていた...
今村恒夫 「死ぬる迄土地を守るのだ」
...それから再び往来するようになっていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...時々近くの街道(かいどう)を往来する旅の人が足を疲らしたり...
宇野浩二 「でたらめ経」
...ある区のある町はほとんど全市民が相往来するから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...逗子――寄って来(き)つろの?」逗子はしげく往来するを母のきらうはよく知れど...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...生の振子が往来する両極の一つである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...中間を巧妙に往来する態度を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この人生れてより下二番町(しもにばんちょう)に住み巌谷小波(いわやさざなみ)先生の門人とは近隣の誼(よしみ)にて自然と相識(あいし)れるが中(うち)にも取りわけ羅臥雲(らがうん)とて清人(しんじん)にて日本の文章俳句をよくするものと親しかりければ互に往来する中われもまた羅君と語を交(まじえ)るやうになりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...この街道を往来する馬方であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...お菊の胸を往来するものは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...哀悼(あいとう)の弔問客(ちょうもんきゃく)が絶えず往来する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...なおくさぐさの厚意と声援とを送り届けようとする精霊が止住(しじゅう)し往来する拠点でもあると...
柳田国男 「海上の道」
...往来する人の中に満ちたりたような...
山本周五郎 「さぶ」
...道には往来する人が多く...
山本周五郎 「へちまの木」
...君らがこの城門を往来する日はなかったのだぜ...
吉川英治 「三国志」
...その後悔が頭のなかを往来する...
吉川英治 「宮本武蔵」
...上海プノンペン間を商用にて往来する父にカンボジヤ国より檳榔子(ばあむ)の実を土産に買ってきてもらう...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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