...電車にて淺草を過ぎ玉の井に往く...
心猿 「荷風翁の發句」
...たまたまその下蔭を往く山番の男達が...
薄田泣菫 「森の声」
...話の落ちて往く処は現代の政党の攻撃であった...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...毎朝聞きつけている青物市場に往く青物を積んだ自動車なら五時比(ごろ)であった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...一足往きかけたものの往くことができなかった...
田中貢太郎 「雁」
...「ありがとう」岩本が出て往くと...
田中貢太郎 「水魔」
...駒形堂の前まで往くと...
田中貢太郎 「水魔」
...舟に伏せられておるのじゃ」舟底を見せて下(しも)へ下へと流れて往く舟を目がけて...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...其処へ宿を頼みに往くということはあまり苦にもならなかった...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...物がいて出て往くようであったが...
田中貢太郎 「瞳人語」
...お薬でござりますか」宅悦が屏風の中へ入って往くと...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...章一は目黒駅まで来て別れて往く女に心ない挨拶(あいさつ)をしてそのまま自動車に乗った...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...江戸へ女中奉公の口を探しに往くと云った...
田中貢太郎 「雪女」
...ひょこひょこと起ちあがって往くようになって消えた...
田中貢太郎 「妖怪記」
...やはり辺先生の所へ学びに往く...
南方熊楠 「十二支考」
...そんな事を問いに往くと笑われる...
南方熊楠 「十二支考」
...上山(かみのやま)まで往くと...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その外陸(くが)もまた夫矢川文一郎と倶(とも)に五百に附いて東京へ往くことになった...
森鴎外 「渋江抽斎」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??