...「往くときと、来たときと、こんなに気持の違うのは初めてだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...リンカンとウェーランドを過ぎてどこかしらに往く西に向かってすすむ旅行者たちの目にはわたしは agricola laboriosus ――水呑百姓(みずのみびゃくしょう)そのものに映った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まずわたしは斧(おの)と手桶(ておけ)とをもって――それが夢でないならば――水をさがしに往くのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「他へ往くと申しましても...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...そこに見えている山の方へ入って往く路(みち)を透(すか)して見るようにした後(のち)に...
田中貢太郎 「女の首」
...権兵衛と総之丞が近ぢかと寄って往くと...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...女は阿波から土佐の方へ往く者であった...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...往くともなしに寺の卵塔場の中へ入って往った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...そのうちに停車場(ていしゃば)へ往く自動車が迎えに来たので...
田中貢太郎 「草藪の中」
...私は瓦が落ちやしないかと思って出て往く一行の後を見送りながら...
田中貢太郎 「変災序記」
...そのままにはしておかないよ」「ありませんわ」「往く処がなくっても...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...わが特長を伸ばして往く以外に...
谷譲次 「踊る地平線」
...魂飛び神往くの思ひがするのである...
近松秋江 「箱根の山々」
...おそ人の物へい往くと...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...寒暖計の水銀が面白い程収縮して往くのには気がついても...
牧逸馬 「運命のSOS」
...また飛び上がって少し前へ往くとまた蟹の穴が見えるのでまた下りて聴くと沫の音する...
南方熊楠 「十二支考」
...尋ねると此死人は十歳計りの男兒で行列の先頭に僧が唄ひ後に老年の喪主が悲しみ往くが...
南方熊楠 「人柱の話」
...西国へ往く舟に乗り換えさせることが出来る...
森鴎外 「山椒大夫」
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