...河童の往く先へ立ち塞がりました...
芥川龍之介 「河童」
...今日帰って往く己(じぶん)を夫人がどんな顔をして迎えるだろうと思ってその喜んだ顔を想像していた...
田中貢太郎 「悪僧」
...その街路(とおり)は右の方へ半町(はんちょう)ばかり往くと三叉路(さんさろ)になって...
田中貢太郎 「女の怪異」
...まだ一度も逢(あ)ったことのない叔母(おば)を便(たよ)って往くよりは...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...つきあわないか」「どこへ往くのだ」「品川さ」「じょうだんじゃない...
田中貢太郎 「春心」
...近くの小舎から小舎へ同儕(なかま)を呼びに往く者もあった...
田中貢太郎 「死んでいた狒狒」
...「これからどこへ往くの」小女(こむすめ)は電車通りの方へ顔をやってみせた...
田中貢太郎 「水魔」
...どこへ往くか見たくなったので...
田中貢太郎 「水魔」
...何処へ往くのだ」と...
田中貢太郎 「提灯」
...右に入って往く巷(ろじ)があるがね...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...後から往く」許宣は禅師から鉢盂をもらって李幕事の家へ帰った...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...ストウンとギブスンは船が遠ざかって往くのだと視察したと同じように...
牧逸馬 「運命のSOS」
...それが次第に大きくなつて往く...
正岡子規 「ラムプの影」
...昔北方の販馬商客(うまうり)五百馬を駆って中天竺へ往く途上...
南方熊楠 「十二支考」
...是は躋寿館に往く日毎に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「でも石原のあれを取りに往くのが見たいよ」と...
森鴎外 「雁」
...さて島田驛の人は定めて普門寺へ十念を受けに往くであらう...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...」「わたしは一しよに往くよ...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
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