...往々にして自己を他人と異れるものにせむとする欲求によつて裏切られることはないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...然るに人は往々にして科学の記述を逆用しようとする...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...随分繁昌する商店にして往々にして破産閉店するもののあるのは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...またこのほかに商売や事業に極めて熱心な主人の往々にして陥り易い大きな無駄があります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...少々拙ない改新でも完全なる習俗に優ることがしばしばあるという事実を人は往々にして忘れがちなものである...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...かくて自然的事物のもつ弁証法的対立は往々にして初めから全く非歴史的なものを意味するかのようにも見える...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...往々にして人から独立して存在するものであり...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...往々にして見かけられるニヒリズムは...
豊島与志雄 「自由人」
...けれども往々にして...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...往々にして失いがちである...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...が往々にして一事実の危険性はその暗黒なる点に存する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...之を窺ふに堤坊の决壞せるもの往々にしてあり...
長塚節 「草津行」
...二十歳にして不朽の傑作を得る者古来の大家往々にして然り...
正岡子規 「病牀譫語」
...往々にして極めて緩慢にしか生じないことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...往々にしてそれらは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...(b)往々にしていとも気紛れなる「時」の手がこわれはてたる定命を縫い繕いたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...往々にしてそれが君たちの下に疲労し挫折することを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このダイだけは往々にしてタは清音である...
柳田國男 「地名の研究」
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