...往々にして眞正なる葛藤を胡魔化すための口實となる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...予期しない種々な偶然的分子が往々にして演技の中へ混りこむ場合がある...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...現実は往々にして如何(いか)なる空想よりも奇怪なるが為(た)めであろうか...
江戸川乱歩 「悪霊」
...要領のよろしい才物は往々にして横着者であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...往々にして主人以上の働きをする場合があるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...往々にして却つてその事柄に対する興味を失はしめ...
相馬御風 「実物と模型」
...冬季と春季との季重なりというような場合も往々にしてあります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...往々にしてはなはだしく取り乱され...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...かすかな指の狂いに乱さるる所が往々にしてあった...
豊島与志雄 「恩人」
...しかし往々にして...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...その松明でさえも往々にして明滅しかける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...論者は往々にして足利時代殊に応仁以後の群雄割拠の状態から概論して...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...強い想像は往々にして...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...往々にして思わぬことになりますからね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...往々にして、そのタブロウは、彼の「ツクネいも」の絵よりも出来が悪いけれど、しかし、そこにホントの芸術家の態度がある...
三好十郎 「恐怖の季節」
...また往々にして決意の撓(たわ)むことを免れなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...その辺の田を耕せば往々にして鉄屑が出たという(筑前続風土記拾遺)...
柳田國男 「地名の研究」
...往々にしてその作者が...
山中貞雄 「気まま者の日記」
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