...一切の暴力を否認する無政府主義者の中に往々にしてテロリズムの發生するのは何故であるかといふ問ひに對して...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...けれども焉(いずく)んぞ知らん、外より共に帰って家庭内の人となるや、往々にして、忽(たちま)ち夫婦喧嘩(げんか)を演じ、声荒々しく膂力(りょりょく)逞しき妻にその手をねじ伏せられて、良人は言い甲斐なくも温(ぬく)め鳥(どり)の如くに押し蹙(すく)められるという奇劇も珍しからぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...往々にして妥協したい情熱である...
太宰治 「かすかな声」
...尤も発展概念は往々にして進歩の概念を伴うが...
戸坂潤 「科学方法論」
...往々にして認識と思想との進歩発達を妨碍する当人だということだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...大破滅のうちには往々にして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年やや長じ、史書を読むようになり、往々にして、太子のことを記載し、賛美をきわめているを知った...
蜷川新 「天皇」
...往々にしてワイルド等を芸術至上主義者と言い...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...往々にして下女にも劣る...
二葉亭四迷 「平凡」
...往々にして金のために危険を冒します」シルバデール令夫人が悲痛に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...その名はそれにより往々にして大豊作の見込を無にしてしまうところから出たものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...往々にして肉体はそれをうらぎって行動する...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...じっさいの現場にさらしたばあいに往々にして感情はそれをうらぎると言ってもよい...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...貴島自體が往々にして私に向つて書いている事を忘れるのではないかと思われる節がある...
三好十郎 「肌の匂い」
...それが往々にして御両親の同席のために阻害されます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らは往々にして自分自身の著作に驚嘆する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...往々にしてそれを願わしいものと思わせるにたる様々な便益をうしろに従えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...往々にして無名の八掬脛(やつかはぎ)や長髄彦(ながすねひこ)の骨が現れ...
柳田国男 「山の人生」
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