...たとえば描写的なカットなどにおいては往々にして美的要求だけがポジションを決定する場合がある...
伊丹万作 「カメラに関する覚え書」
...往々にして巨人を出すものです...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかも往々にして忘れられがちなことである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...比較的凡庸な且つ無教育な一介の労働者は、往々にして、大学教授達よりも、又大新聞の顧問達よりも、如何に容易に真理への正常な感覚を持つことが出来るかを...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...往々にして溺死人があると言われている...
豊島与志雄 「田園の幻」
...然し往々にして、最もよく撮られた写真を、自然人生のうちから面白い場面を切り取った写真を、ヒューメーンな芸術だとせらるることがある...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...人が光輝をのみ見ていたところに陰影を投ぐることが往々にしてある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私にとつて其のスヰッチが往々にして...
中島敦 「かめれおん日記」
...婦人が往々にして身を誤(あやま)つなどは...
新渡戸稲造 「自警録」
...論者は往々にして足利時代殊に応仁以後の群雄割拠の状態から概論して...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...往々にして思わぬことになりますからね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ただし、往々にして、例えば今のように、個人的には不利になることもある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...往々にして極めて緩慢にしか生じないことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「善」は往々にして持つべきものを持っていない状態ですからね...
三好十郎 「恐怖の季節」
...往々にして三日にも四日にもわたる長い小便づまりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔の地名は風流には相違ないが往々にして家々の呼ぶところが一致せず...
柳田國男 「地名の研究」
...八 今も少年の往々にして神に隠さるること先頃(さきごろ)も六つとかになる女の児が...
柳田国男 「山の人生」
...島の婦人は往々にして鬼の子を生むことありと...
柳田国男 「山の人生」
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