...社会的生活は往々にして一個人のそれより遅鈍であるとはいえ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
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関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...家が焼けてしまっても往々にして立ちのこるし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私達が十年前にやつたやうな気分や感じを往々にして認めることがある...
田山録弥 「雨の日に」
...それに堪へられずに身も心も亡ぼして了ふことも往々にしてある...
田山録弥 「生滅の心理」
...最も冷静なるべき科学者自身すら往々にして忘れがちな事である...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...世間の人々は往々にして次のような誠しやかな説明を聴いただろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...物質という概念は往々にしてそして又正当にもかかる自然の性格として云わば自然主義的に理解されているであろう...
戸坂潤 「性格としての空間」
...後で聞いたことだが、右の青年はまだ多少気が変で、往々にして、一切飲み食いをせず、耳や鼻に綿をつめこみ、布団の中にもぐりこんで、息をこらし、自分で窒息しかけることがあるそうである...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...しかし往々にして...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...その松明でさえも往々にして明滅しかける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...が往々にして一事実の危険性はその暗黒なる点に存する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...往々にして輕蔑した考へを持つて居ります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...白井の声は対談の際にも往々にして聞き取れないことがある...
永井荷風 「来訪者」
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エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...しかも往々にして極めて大きな部分をも...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...つとめつつも往々にしてそれがうまく行かないで「打ちくだかれ」ている人間たちのことだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...研究者が往々にして陥(おちい)る邪道(じゃどう)である...
矢部貞治 「政治学入門」
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