...我等は往々この兩者を混同して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...あの支流の末は往々にして...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かうした他の家庭内の臆測は往々まるで見当違ひなものゝ方が多い位ですから...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...往々不慮の災禍に罹るを免れず...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...読む方の愛書家は往々迷惑する...
辰野隆 「愛書癖」
...この種の人は正式の教育を受けない独創的気分の勝った人に往々見受ける事で甚だ惜しむべき事である...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...有限な語彙の限定は形式の限定と同様往々俳句というものの活動の天地を限定するかのような錯覚を起こさせる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...往々その思うところを逞しゅうせざるゆえんのものはただ過去の抑圧あるがゆえなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...往々実証主義的に曲解されてはいるが併し実は唯物論的な...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この発展は往々にして復古主義にもなるわけであり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...往々常軌を逸する行動あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...往々辞を絶対的多数の政党なきに藉ると雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...往々にして愛の兆候は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...往々にして難破から脱する方法となる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その歌詞が往々飛んでもないところへ外(そ)れるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...『偉人伝』には往々この類のでたらめが多い...
服部之総 「咸臨丸その他」
...その他にも画家乃至彫刻家あるいは印版師にこの種の研究のあったものは往々に見られた...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...じっさいの現場にさらしたばあいに往々にして感情はそれをうらぎると言ってもよい...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
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