...のみならずかう云ふヒステリイは往々一時代を風靡(ふうび)してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...文章(ぶんしやう)の章句(しやうく)においても往々(わう/\)生硬(せいかう)な惡譯(あくやく)があつて...
伊東忠太 「國語尊重」
...往々醜聞の外に漏るるあり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...これを用いて自分の巣を造るものが往々あるが...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
......
高木貞治 「蟻説」
...この屠蘇の盃が往々甚だしく多量の塵埃を被(かぶ)っていることがある...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...この要点は時を空間化するために往々閑却されるものである...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...往々実証主義的に曲解されてはいるが併し実は唯物論的な...
戸坂潤 「思想としての文学」
...現代に往々見受けられる...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...往々にしてヒューメーンだと云って賞讃せられる...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...三國志は往々乾隆殿板よりも劣り...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...絶壁間に生える故馬これを求めて往々墜ちて死すと(『甲子夜話』続編五七)...
南方熊楠 「十二支考」
...政治の必要から往々にして率直にものを言いません...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...いや非常に往々に前の奥さんよりも更に専制的にこき使う...
三好十郎 「恐怖の季節」
...往々紛糾解くべからざるに至り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...往々にして医者の指図にも逆らわねばならないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(七)若し彼の短所を言へば 其自信に強きが為めに往々独断に流るゝことあり...
山路愛山 「明治文学史」
...往々地の文と曲人の白との差別のつかぬ場合も出て來る...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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