...宴会がはねて客の多くは一緒に電車で帰つて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...子供達はわれがちにその木を目ざして駈け出して往つた...
薄田泣菫 「独楽園」
...これは森田町は往来広く空ッ風の強い日などは塵埃(ほこり)が甚(ひど)くて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...皆が帰って往ったので...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...戴先生は内へ入って往った...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...秀英のいる楼上(にかい)へ往った...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...隅田(すみだ)の花見に往っているので家の中はひっそりしていた...
田中貢太郎 「鼓の音」
...電車通りを向うに渡った横町にある路次の中に入って往ってみた...
近松秋江 「狂乱」
...ロレンスどのゝ庵室(あんじつ)へわしが往(い)んだと...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...街上を往来している人間の数についてある統計を取ってみると...
寺田寅彦 「備忘録」
...会社へ通勤のための日暮里駅までの彼の往復が...
豊島与志雄 「白蛾」
...「虚仮(こけ)の者は往生しないというのはどのように心得たらよろしゅうございますか」法然が答える...
中里介山 「法然行伝」
...之を窺ふに堤坊の决壞せるもの往々にしてあり...
長塚節 「草津行」
...相手に見苦るしい立ち往生などはけっしてさせない鮮(あざ)やかな腕を有(も)っているのにと敬太郎は思った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...英船の往復日数に比べて約一ヶ月の差しかなかった...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...お友(とも)だち同士(どうし)も楽(らく)に往(い)ったり来(き)たりすることが出来ます...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...そのまま森のなかへはひつて往つた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...「往来ばたで――しかも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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