...その往くところに任するときは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そして却つて婦人の節操については往々甚だしい矛盾した侮辱が加へられる...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...――「ダブルーン金貨」は往時のスペインの金貨...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...かかる山間なる僻地に既往を伴氏の実子と語る事あるの奇遇を感じたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...其所(そこ)から往来まで持ち出すのがまた大変……山際(ぎわ)には百姓家の畠があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...団子坂下(だんござかした)から電車をおりてその下宿へ往った...
田中貢太郎 「草藪の中」
...へんな顔をするものじゃないよ」「へい」「負っておくれよ」「へい」平吉は主婦の前へ往った...
田中貢太郎 「春心」
...陳はためらいためらい入って往った...
田中貢太郎 「西湖主」
...電車内や往来などでも...
谷譲次 「踊る地平線」
...往来するようになったものだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...その松明でさえも往々にして明滅しかける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...併しその村には足を入れずに河の方へ歩いて往つて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...往来を驚ろかすほどな大きな声で叫ぶに限ると云ってもいいくらいなものだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...町への往復の涼しい船路で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...『異制庭訓往来』和漢の名馬を列(つら)ねた中に...
南方熊楠 「十二支考」
...そこは往来に面した表二階の八帖だった...
山本周五郎 「新潮記」
...父は窃に其れ等の志士と往来して画策する所ありしが...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...往時は香花(こうげ)が絶えなかったというのはロマンではあるが...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索