...雖二千萬人一吾往矣...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...万人が行ったり来たりする賑(にぎや)かな往来...
有島武郎 「星座」
...たった一本の往来で追いかけ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今更倫敦へ往(ゆ)く事も出来まい...
薄田泣菫 「茶話」
...上二人の兄弟は恐る/\手を引き合つて表に出て往來を眺めてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...朝夕喇叭(ラッパ)を吹く辺(あたり)まで往くと...
田中貢太郎 「戦死者の凱旋」
...往診に出てた?」「え? いや...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...往来や隣近所の中庭までよく聞こえた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...其れから其足で三崎町の東京座に往って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...男児連(おとこづれ)は往来毎にお光を窘(いじ)める...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...向島の堤を往ったり来たりしていたのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔵前まで往復一刻足らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すぐ往来へ飛んで出ましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見えない兇賊兩手に兇器ふくめんの兇賊往來にのさばりかへつて木の葉のやうにふるへてゐる奴...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...館は何時も程近い湯村といふ処の往々遊蕩的小説などに使はれることのある温泉宿で樽野は用もないのに別室に控えさせられてゐるのが沁々厭で...
牧野信一 「円卓子での話」
...浜辺に往く姉の安寿は...
森鴎外 「山椒大夫」
...右往左往する混乱ぶりが闇のなかにもよくわかる...
吉川英治 「新書太閤記」
...伊織は往来へ飛び出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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