...往々極端なことを考えたり...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...早速握飯をこしらえて持って往って...
田中貢太郎 「海坊主」
...人びとはその家へ雪崩(なだ)れて往った...
田中貢太郎 「女賊記」
...それから狸は庄造の許で泊って往くようになった...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...十二月卅一日快晴、飯塚町行乞、往復四里、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...往(ゆ)きて再(ふたゝ)び還(かへ)らぬ支度(したく)が...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ちょっと隣へ往くにも関所があり...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...いつも夜の明けないうちに往来や畑に出ていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...往々爾(しか)解せられる...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...往来で逢っても口もきかないので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こはれた幌馬車が列をつくつてむやみやたらに圓錐形の混雜がやつてくるではないか家臺は家臺の上に積み重なつてなんといふ人畜のきたなく混雜する往來だらう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...あの附添看護婦の腕にすがって廊下を往ったり来たりしていた大きな男が...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...なんとなく往來の幅が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...家の前の往来で真昼間行われた競売とそのまわりの人だかりがやきつけられていた...
「海流」
...此前後に雁魚(がんぎよ)の往復があつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...命名の動機は往々相違があり得るのである...
柳田國男 「地名の研究」
...あれよあれよという中(うち)に往来を向うの方に疾風のように駈け出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...右往左往して動いている...
吉川英治 「江戸三国志」
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