...花束は往来を離れるが早いか...
芥川龍之介 「浅草公園」
...「往くべき処」は地獄のことである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...往々にして却つてその事柄に対する興味を失はしめ...
相馬御風 「実物と模型」
...時々事がある度に往来していて...
高村光太郎 「回想録」
...「この衣裳は仙妃からもらいました」青年は老嫗に伴れて往かれて仙妃に逢い...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...往来で馬の嘶(いなな)く声や人の話声がしだすと寝床を出て庖厨(かって)の戸を開けた...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...瓶子(とくり)の傍へ往くなりいきなり瓶子を執(と)って...
田中貢太郎 「春心」
...矢張一往は恐縮した挨拶をするのが礼儀と云うものであろうか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...日本からお馨さんが米国に往って米国の人達に敬愛されて死ぬる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それ故具体という概念が抽象的に引き回わされるのを人々は往々見るであろう)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その往き返りを、電車にも乗らずに必ず徒歩でやるのです...
豊島与志雄 「香奠」
...この遺稿の整理をしに往(い)った別所温泉は...
長谷川時雨 「九条武子」
...とうとう立ち上って帰って往かれるらしかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...「善」は往々にして持つべきものを持っていない状態ですからね...
三好十郎 「恐怖の季節」
...若い内はとかく何事も一図(いちず)に物を思い詰(つめ)る癖があってそれがために往々正当な判断力を失う...
村井弦斎 「食道楽」
...したたか食ってからついと出て往ってしまった...
柳田国男 「山の人生」
...往々村人の家を訪ねて酒食を求め...
柳田国男 「山の人生」
...使いの往復十数日をついやし...
吉川英治 「私本太平記」
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