...「彼所」について話しているとき、彼所に行きたいと思っている人がいるかどうか聞いてみたら?...
...「彼所」に行ったことがある人からの旅行記を聞いてみましょう...
...「彼所」は昔ながらの町並みが残っているので、散歩するのがおすすめです...
...会社の彼所で会議をすることになりました...
...学校やオフィスで彼所の掃除当番を担当しました...
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饗庭篁村 「木曾道中記」
...すぐにお判(わか)りになったものと見(み)え『フムその懐剣(かいけん)なら確(たし)かに彼所(かしこ)に見(み)えている...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...私(わたくし)は大体(だいたい)彼所(あそこ)でただ統一(とういつ)の修行(しゅぎょう)ばかりやっていたのでございますから……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...しからば諸君が眼を注いで見ねばならぬものが彼所(かしこ)にある...
有島武郎 「クララの出家」
...仍つて其党類皆蓑笠を彼所に棄つ...
太宰治 「右大臣実朝」
...「どんな所です、」「どんなつて、彼所は、昔からいろんなことを云ひますよ、」「いろんなつて、どんなことです、」「彼所は、遠藤さんね、彼の大きな構への、彼所の屋敷内でしたよ、路が出来たのは、私が子供の時でしたから、五十年位のもんですか、彼所は遠藤の旦那が、自分の云ふことを聞かないと云つて、女中を手打ちにした所だと云つて、遠藤の家内が死んだとか、馬が倒れたとか、いろんなことを云ふんですよ、娘などに云ふと、おつかながるから、黙つてるんですが、へんな所ですよ、」「さうですか、なあ、」「雨の降らない時でも、彼所の下を通ると、雨がばらばらと落ちて来たり、風の無い時でも、どうかすると、風が吹くんですよ……」義直はある刹那の光景を眼の前に描きながら、ふと頭の上に垂れた木の枝に眼をやつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...表から差覗(さしのぞ)かれる障子は何所も彼所(かしこ)も開け放されて...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...此所彼所(ここかしこ)より多くの矢を射掛(ゐか)け...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...同一時に於て此所彼所に同一人民の部落存在せりとは...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...本郷の何處とやらに恁ういふ女が居るから彼所へも連れて行くとかいふやうなことを故意といふ...
徳田秋聲 「媒介者」
...彼所(かしこ)に一本...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼所(あすこ)ならもっとずっと安く拵(こしら)えてくれますよ...
夏目漱石 「道草」
...三井(みつい)と三菱(みつびし)を除けば日本ではまあ彼所(あすこ)位なもんですから...
夏目漱石 「道草」
...二人(ふたり)が起(お)き上(あ)がつた時(とき)は何處(どこ)も彼所(かしこ)も既(すで)に砂(すな)だらけであつたのである...
夏目漱石 「門」
...――つい彼所(あすこ)いらで牛(ぎう)が食(く)ひたくなつた丈(だけ)の事(こと)さ」「さうして御腹(おなか)を消化(こな)す爲(ため)に...
夏目漱石 「門」
...彼所(あそこ)へあんな物を付けたのはどういう訳であろうか...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...彼所(あれ)から牛込見附(うしごめみつけ)へ懸ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...杖に縋(すが)って彼所に往きその履工を訪うと...
南方熊楠 「十二支考」
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