...斉彬公を調伏せんにしても...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬公の御命数も危い...
直木三十五 「南国太平記」
...ますます頻出(ひんしゅつ)して――」斉彬は...
直木三十五 「南国太平記」
...(斉彬が、相続すれば、当然、その反対派の吾々共を、処分するだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...何う、処分しても――何んなに軽い処分でも――)将曹は、自分の位置として、斉彬のやり方として、斉興が、お為派に加えたような処分はしないとしても――(役は変えられる、罷免される――命にも、石高にも別条は無いが――然し、現在の役を誰かに代えられたなら、それで、万事は、水泡に帰する)将曹は、自分達の計画した、斉彬の世嗣を、呪殺するということが、余りに、うまく運びすぎたことに、喜んでもいたが、その底では、薄気味悪くもあった...
直木三十五 「南国太平記」
...久光は、斉彬が家を継いで、自分のしたいと思うことを、存分にするであろうと信じていたのに、その反対の話を聞かされて、斉彬の、斉興を思う心に――そして、その斉彬に対して、斉興や、お由羅の採っている態度に対して、涙が出てきた...
直木三十五 「南国太平記」
...どうかのだいど?」「造化の大道」「それそれ、造化の大道ってばさ、こっちお向きよ」「師匠は、酔うといかん」貴島は、手を振り放して「仮令(たとい)、斉彬なりと雖も、又、益満の命なりとも、開国説をとるなら、わしは、反対じゃ――」「妾の命でも、反対か」富士春は、膝を崩して、又、手を取ろうとした...
直木三十五 「南国太平記」
...口早に云って「斉彬公の帰国の供をしている例の...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬は、又、鋭く「一同の者に申せ、心得がちがうぞ、とな...
直木三十五 「南国太平記」
...「回復は――到底、難かしい」その声の中には、斉彬の、死の覚悟が、瞭乎(はっきり)としていたし、死の影さえ、含まれているように感じられるものであった...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬が、動かぬ頭を、久光の方へ向けて「お前に、それが、合点行かぬか――」と、低く云って、久光を、眼の隅から見ようとした...
直木三十五 「南国太平記」
...無事に成長するようと――」斉彬が...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬も、その子も――兵道を呪咀した血は、これで、悉く絶えてしまったのだ――知ったであろう、兵道の威力を――)牧は、笑えぬまでに、固くひからびた頬に微笑した...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬を恨むような心さえ起ってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...重役共が、己のために、斉興を立てて――父の命が、何年あると思うか? それだけの間小康を得て、何になるか?――兄の仕事を、こわして、それで、兄の蒔いた種までが、枯れるとでも、考えているのか?)久光は、重役とか、上士とかの人々の、あせり方と、軽輩が、斉彬の死後、何一ついわず、何一つせず――そして、ひそかに、脱藩して、京師へ、江戸へ、行くのを見ていると(世の中も、ちがってきたが、お国風もちがってきた)と、感じない訳には、行かなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬公の業績について話をされた...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...それで斉彬公の達識に見習って...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...斉彬公の研究者は多数あることと思うが...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
便利!手書き漢字入力検索