...かかる座像を彫ることは不可能に相違ない...
犬田卯 「沼畔小話集」
...日常茶飯事を彫るから誰れにも了解出来る...
内山完造 「魯迅さん」
...まるでステッキに溝でも彫るようにきざみつけた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一尺以内の小者を彫るのを小仏師...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...幸吉へと指名して彫る物を頼まれたことも度々(たびたび)で大いに面目を施したことがありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...木なら何んでも彫るとなると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彫る上にも気乗りがして来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...後藤は馬を彫ることは上手だという評判が立って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...まづ大地日月星を彫る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「――一人にて彫る所紙一枚に大概一日半掛り也...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...胸に彫るランスロットの名は...
夏目漱石 「薤露行」
...降り龍――あたしが彫るのなら...
火野葦平 「花と龍」
...右腕に降り龍を彫ることだけは...
火野葦平 「花と龍」
...ニハツトリを彫るにしたつて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...人の体を彫る人だといふことは...
森鴎外 「花子」
...彫る技は実に達者なものでありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彫るところの物が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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