...幸吉へと指名して彫る物を頼まれたことも度々(たびたび)で大いに面目を施したことがありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...どんなつまらないものでも彫る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...洋傘の柄(え)を彫る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこで彫るものは葡萄に栗鼠というので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鳥といって何んの鳥を彫るのか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...考えを変えて野育ちの老猿を彫ることにしました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お互いに物の形を彫ることを職業としている身でありながら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...小供の時から物を彫ることが好きで神童のようにいわれていたのを県の書記官の秦(はた)氏に見出(みいだ)され...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...六羽陽を飽(あ)き雨の享楽を恋ふ緑◆八月一日夕刊「北国柳壇」土木の葉となり木の葉土と成(なる)枯木を拾って焚(た)けば灰白し◆八月五日発行『影像』三十号一二文明の私生児トッカピンニズムみゝずもぐれど知らぬ地の深み恋ざめて過去の背中に夢を彫る老ひぼれた地球の皺に人の巣太陽の注射...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...新組のたびに木版を彫るとあまり變らぬほど...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...木に彫る人を鞭(むちう)って起(た)たしめたるか...
夏目漱石 「薤露行」
...船印(だし)を彫るはもとより...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...彫るように鉛筆でニジリつけてあるので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ニハツトリを彫るにしたつて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...句や歌を彫る事は七里ケツパイいやだ...
正岡子規 「墓」
...若し名前でも彫るならなるべく字数を少くして悉く篆字にしてもらひたい...
正岡子規 「墓」
...彫るものは彫りをつけ...
吉川英治 「江戸三国志」
...私たちは日野のご実家の方へ、半月ほど、仕事に参ったことがありましたっけ――大きくおなりになった」「では、日野の館(やかた)の仏間は、おまえたちがこしらえたの」「あの中のご仏像を、やはり、修繕(なお)しにゆきました」「おじさんたちは、仏像を彫るのがお仕事なの」「そうです」光斎は、しげしげと、欄(らん)にもたれている範宴をながめて、「その顔を、そのまま彫ると、ほんとに、いい作ができるがなあ」と、つぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
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